第九課 山形県
山形県は東北地方の南西部に位置しています。北側は秋田県に隣接し、鳥(ちょう)海(かい)山(さん)がその県境になっています。東側には奥羽山脈が横たわっていて、その奥羽山脈が宮城県との県境になっています。南側の福島県との県境には、飯(いい)豊(で)山地があります。県の南西部は新(にい)潟(がた)県と隣接し、西側は日本海に面しています。 山形縣位於東北地方的西南部。北邊鄰接秋田縣,鳥海山成為它的交界處。東邊是奧羽山脈橫臥,奧羽山脈成為宮城縣的交界處。南邊的福島縣,它的交界處有飯豊山地。縣的西南部鄰接新澙縣,西邊面臨日本海。
県の中央には、奥羽山脈と平行して出(で)羽(わ)山地があります。県の西側には朝(あさ)日(ひ)山地があり、これらの山脈や山地の間を最(も)上(がみ)川が流れています。この最上川の河(か)口(こ)付(ふ)近(きん)は平野を形(けい)成(せい)していて、庄(しょう)内(ない)平野と呼ばれています。また、最上川の流域には、米(よね)沢(ざわ)盆地や山(やま)形(がた)盆地、新(しん)庄(じょう)盆地などの内陸盆地があります。県の人口は、これらの平野や盆地に集中しています。特に山形盆地には、県庁所在地の山形市をはじめ、いくつかの町があるため、全人口の三分の一に当たる人々が暮らしています。県全体としては山がちな地形で、平野は約30%ぐらいしかありません。 在縣的中央,和奧羽山脈平行的有出羽山地。縣的西邊是朝日山地,這個山脈和山地之間有最上川流經其間。在最上川的河口附近形成平原,被叫做庄內平原。還有,最上川的流域,有米澤盆地和山形盆地、新庄盆地等內陸盆地。縣的人口,集中在這個平原和盆地上。尤其是山形盆地,以縣廳所在地的山形市為首,因為有幾個城市的緣故,相當於全人口的三分之一的人們生活在那裡。以縣全部來看是多山的地形,平原僅有大約百分之三十。
山形県は日本海側の気候に属していますが、同じ山形県内といっても、地域によってかなりの違いが見られます。内陸部では冬は雪がたくさん降りますが、夏は気温が高い日が続きます。ちなみに、1933年7月25日に山形市で観(かん)測(そく)された40.8℃という気温は、現在でも日本国内の最(さし)高(こう)記(き)録(ろく)です。これに対して日本海に面した庄(しょう)内(ない)地方では、冬でも比較的雪が少ない反(はん)面(めん)、強い北西季節風が吹きつけます。 山形縣是屬於日本海側的氣候。雖然說同樣是在山形縣內,由於地區看來可能相當地不同。在內陸部冬天下很大的雪,夏天則是高溫持續的日子。順帶一提,在 1933 年 7 月 25 日在山形市觀測到 40.8 度的氣溫,即使是現在也是日本國內的最高記錄。相對的是面臨日本海的庄內地方,雖然在冬天比較上雪量並不少,另一方面則是有強大的西北季節狂吹。
こうした気候上の特徴は、農業にも影響を与えています。庄内平野に於いては、夏の高温を利用して米の生産が盛んに行われていますが、内陸部の盆地では、果(くだ)物(もの)王国と呼ばれるほど多くの果物を栽(さい)培(ばい)しています。特に山形産の「佐(さ)藤(とう)錦(にしき)」(サクランボ)、「ら・フランス」(西(せい)洋(よう)梨(なし))といえば、果物の高級ブランドとして有名です。 像這種氣候上的特徵,對於農業也有影響。在庄內平原方面,利用夏天的高溫盛產米,而是在內陸部的盆地,有水果王國之稱。栽培了很多的水果。尤其是說到山形產的「佐藤錦」(櫻桃)、「ら・フランス」(西洋梨),以水果的高級品牌而聞名。
山形県は伝統的な工業が発(はっ)達(たつ)している県で、米(よね)沢(ざわ)市の絹(きぬ)織(おり)物や山形市の鉄(てっ)器、天(てん)童(どう)市の将(しょう)棋(ぎ)のこまなどが全国的に知られています。しかし、まだ工業化はそれほど進んでいません。その反面、豊かな自然には恵まれています。そこで山形県では、観(かん)光(こう)の開(かい)発(はつ)にも力(ちから)を入れていて、重(じゅう)要(よう)な産(さん)業(ぎょう)の一つなっています。特に冬に大量の雪が降る地域には多くのスキー場が作られ、スキーやスノーボードなどのウインタースポーツが盛んに行われています。しかし全体としては農業に従(じゅう)事(じ)している人の割(おり)合(あい)が高い県なので、冬になると現(げん)金(きん)収(しゅう)入(にゅう)がなくなってしまう人が多くいます。これらの人々は、冬の間だけ都(と)会(かい)の建(けん)設(せつ)現(げん)場(ば)などで働くことが多いのですが、これを「出(で)稼(かせ)ぎ」と言います。 山形縣是傳統工業發達的縣,米澤市的絹織物和山形市的鐵器,天童市的將棋的棋子等全國知名。所以在山形縣著力於觀光的開發,成為重要的產業之一。尤其是冬天降下大量的雪被作為滑雪場的地區很多,滑雪和滑雪板等冬季運動盛行。但是以全體來看,由於是從事農業的人口比例相當高的縣,一到冬天現金收入沒有了人就多了。這些人們,只有冬天在城市的建築工地等地工作,被叫做「出外謀生」。
山形県の方(ほう)言(げん)を山形弁(べん)と言います。以(い)前(ぜん)「け(食べますか)?」「く(食べます)!」という、日本でいちばん短い会話がテレビのコマーシャルで使われ、ちょっと話題になりました。この山形弁には、おもしろい特徴があります。それは言葉の最後に「~っす」を付けると、丁寧な言い方になってしまうことです。山形へ行くと、地(じ)元(もと)の方がよく「んだあ」と言っている場(ば)面(めん)に出会います。山形弁の「んだあ」は「そうだ」という意味の言葉です。これに「~っす」をつけて「んだっす」にすると、「そうでございます」という謙譲語になるわけです。敬(けい)語(ご)の学(がく)習(しゅう)をするたびに、難しいと感じている人も多いかもしれませんが、もし山形弁が日本の共(きょう)通(つう)語(ご)だったら、日本語の勉強はずっと簡単になっていたでしょうね。 山形縣的方言叫做山形腔。從前有「け(吃飽了嗎?)「く(吃過了)!」的說法,在日本最短的會話使用於電視的廣告,剛好變成話題。這個山形腔,特徵是有趣。在那個語言的最後加上「~っす」時,成為客氣的說法。去到山形時,原本的方言經常會碰到說「んだあ」的情況。山形腔的「んだあ」是「そうだ」的意思。
山形県は東北地方の南西部に位置しています。北側は秋田県に隣接し、鳥(ちょう)海(かい)山(さん)がその県境になっています。東側には奥羽山脈が横たわっていて、その奥羽山脈が宮城県との県境になっています。南側の福島県との県境には、飯(いい)豊(で)山地があります。県の南西部は新(にい)潟(がた)県と隣接し、西側は日本海に面しています。 山形縣位於東北地方的西南部。北邊鄰接秋田縣,鳥海山成為它的交界處。東邊是奧羽山脈橫臥,奧羽山脈成為宮城縣的交界處。南邊的福島縣,它的交界處有飯豊山地。縣的西南部鄰接新澙縣,西邊面臨日本海。
県の中央には、奥羽山脈と平行して出(で)羽(わ)山地があります。県の西側には朝(あさ)日(ひ)山地があり、これらの山脈や山地の間を最(も)上(がみ)川が流れています。この最上川の河(か)口(こ)付(ふ)近(きん)は平野を形(けい)成(せい)していて、庄(しょう)内(ない)平野と呼ばれています。また、最上川の流域には、米(よね)沢(ざわ)盆地や山(やま)形(がた)盆地、新(しん)庄(じょう)盆地などの内陸盆地があります。県の人口は、これらの平野や盆地に集中しています。特に山形盆地には、県庁所在地の山形市をはじめ、いくつかの町があるため、全人口の三分の一に当たる人々が暮らしています。県全体としては山がちな地形で、平野は約30%ぐらいしかありません。 在縣的中央,和奧羽山脈平行的有出羽山地。縣的西邊是朝日山地,這個山脈和山地之間有最上川流經其間。在最上川的河口附近形成平原,被叫做庄內平原。還有,最上川的流域,有米澤盆地和山形盆地、新庄盆地等內陸盆地。縣的人口,集中在這個平原和盆地上。尤其是山形盆地,以縣廳所在地的山形市為首,因為有幾個城市的緣故,相當於全人口的三分之一的人們生活在那裡。以縣全部來看是多山的地形,平原僅有大約百分之三十。
山形県は日本海側の気候に属していますが、同じ山形県内といっても、地域によってかなりの違いが見られます。内陸部では冬は雪がたくさん降りますが、夏は気温が高い日が続きます。ちなみに、1933年7月25日に山形市で観(かん)測(そく)された40.8℃という気温は、現在でも日本国内の最(さし)高(こう)記(き)録(ろく)です。これに対して日本海に面した庄(しょう)内(ない)地方では、冬でも比較的雪が少ない反(はん)面(めん)、強い北西季節風が吹きつけます。 山形縣是屬於日本海側的氣候。雖然說同樣是在山形縣內,由於地區看來可能相當地不同。在內陸部冬天下很大的雪,夏天則是高溫持續的日子。順帶一提,在 1933 年 7 月 25 日在山形市觀測到 40.8 度的氣溫,即使是現在也是日本國內的最高記錄。相對的是面臨日本海的庄內地方,雖然在冬天比較上雪量並不少,另一方面則是有強大的西北季節狂吹。
こうした気候上の特徴は、農業にも影響を与えています。庄内平野に於いては、夏の高温を利用して米の生産が盛んに行われていますが、内陸部の盆地では、果(くだ)物(もの)王国と呼ばれるほど多くの果物を栽(さい)培(ばい)しています。特に山形産の「佐(さ)藤(とう)錦(にしき)」(サクランボ)、「ら・フランス」(西(せい)洋(よう)梨(なし))といえば、果物の高級ブランドとして有名です。 像這種氣候上的特徵,對於農業也有影響。在庄內平原方面,利用夏天的高溫盛產米,而是在內陸部的盆地,有水果王國之稱。栽培了很多的水果。尤其是說到山形產的「佐藤錦」(櫻桃)、「ら・フランス」(西洋梨),以水果的高級品牌而聞名。
山形県は伝統的な工業が発(はっ)達(たつ)している県で、米(よね)沢(ざわ)市の絹(きぬ)織(おり)物や山形市の鉄(てっ)器、天(てん)童(どう)市の将(しょう)棋(ぎ)のこまなどが全国的に知られています。しかし、まだ工業化はそれほど進んでいません。その反面、豊かな自然には恵まれています。そこで山形県では、観(かん)光(こう)の開(かい)発(はつ)にも力(ちから)を入れていて、重(じゅう)要(よう)な産(さん)業(ぎょう)の一つなっています。特に冬に大量の雪が降る地域には多くのスキー場が作られ、スキーやスノーボードなどのウインタースポーツが盛んに行われています。しかし全体としては農業に従(じゅう)事(じ)している人の割(おり)合(あい)が高い県なので、冬になると現(げん)金(きん)収(しゅう)入(にゅう)がなくなってしまう人が多くいます。これらの人々は、冬の間だけ都(と)会(かい)の建(けん)設(せつ)現(げん)場(ば)などで働くことが多いのですが、これを「出(で)稼(かせ)ぎ」と言います。 山形縣是傳統工業發達的縣,米澤市的絹織物和山形市的鐵器,天童市的將棋的棋子等全國知名。所以在山形縣著力於觀光的開發,成為重要的產業之一。尤其是冬天降下大量的雪被作為滑雪場的地區很多,滑雪和滑雪板等冬季運動盛行。但是以全體來看,由於是從事農業的人口比例相當高的縣,一到冬天現金收入沒有了人就多了。這些人們,只有冬天在城市的建築工地等地工作,被叫做「出外謀生」。
山形県の方(ほう)言(げん)を山形弁(べん)と言います。以(い)前(ぜん)「け(食べますか)?」「く(食べます)!」という、日本でいちばん短い会話がテレビのコマーシャルで使われ、ちょっと話題になりました。この山形弁には、おもしろい特徴があります。それは言葉の最後に「~っす」を付けると、丁寧な言い方になってしまうことです。山形へ行くと、地(じ)元(もと)の方がよく「んだあ」と言っている場(ば)面(めん)に出会います。山形弁の「んだあ」は「そうだ」という意味の言葉です。これに「~っす」をつけて「んだっす」にすると、「そうでございます」という謙譲語になるわけです。敬(けい)語(ご)の学(がく)習(しゅう)をするたびに、難しいと感じている人も多いかもしれませんが、もし山形弁が日本の共(きょう)通(つう)語(ご)だったら、日本語の勉強はずっと簡単になっていたでしょうね。 山形縣的方言叫做山形腔。從前有「け(吃飽了嗎?)「く(吃過了)!」的說法,在日本最短的會話使用於電視的廣告,剛好變成話題。這個山形腔,特徵是有趣。在那個語言的最後加上「~っす」時,成為客氣的說法。去到山形時,原本的方言經常會碰到說「んだあ」的情況。山形腔的「んだあ」是「そうだ」的意思。
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