2000年7月2日、日本の鹿児島県に [地點] ある喜(き)入(いれ)町(ちょう)という [內容] 場所で、一匹の蝶が発(はっ)見(けん)されました。それはアサギマダラ(台湾名:青斑蝶)という [內容] 名前の蝶でしたが [逆接]、実は普通のアサギマダラではありませんでした。なぜなら、その蝶の羽に [地點] は [強調]「1032C NTU」という [內容] 記号が書かれていたから [原因] です。
その蝶が発見される [被動] 約2週間前の6月1日、台湾北部の陽(よう)明(めい)山(さん)で [場所]、アサギマダラを捕まえて [捕捉] 記号を付ける [作記號] 作業が行われていました [施行作業]。このとき付けられた [被動] 記号の一つが「1032C NTU」でした。つまり、この蝶は台湾から [起點] 日本まで [迄點]、海を越えて [跨海] 飛んで [手段] 行った蝶だったのです。
アサギマダラという蝶は、日本の研究者の調査で [手段]、日本国内で長 [範圍] い距離を移動することが分かっていました。そして、「日本と外国の間を移動しているに違いない」と考えられていたのですが、当時はまた確認されていませんでした。ですから、この発見で研究者の仮(か)説(せつ)を証明することができたのです [斷定]。
~に違いない 一定是~;肯定是~
動詞 (字典形) / イ形 / ナ形 / 名詞 + に違いない
この蝶は日本と外国の間を移動している [動詞原形] に違いない。
この店はいつも人が大勢並んでいるから、おいしい [イ形] に違いない。
あの人はお辞儀をして挨拶しているから、日本人 [名詞] に違いない。
現在まで [迄點] の調査の結果、アサギマダラは、春は台湾から [起點] 日本へ [方向]、秋は日本から台湾へと、海を越えて二つの国の間を移動していることが分かっています [現狀]。しかし [但是]、なぜこのような大移動をするのか [疑問] は、まだよく分かっていません。
鹿児島県から台湾までは、直線距離で1000km以上あります。蝶に [對象] 国境はありませんから [原因]、隣の国へ移動する蝶がいて [存在] も不思議ではない [並非] のですが、こんなに長い距離を、しかも [並且] 海を越えて移動しているという話を聞くと [時]、やはり [仍然;還是] 驚いてしまいます。小さな蝶が2週間も [之多] かけて [花費] 移動した距離ですが、飛行機なら [假定]、乗ったかと思うと、すぐ到着してしまうくらい [程度] の短い距離に過ぎません。もしかしたら [說不定;或許] アサギマダラにっとても [對~而言;對~來說]、私たちが考えているほど [程度] 遠い距離えはないのかもしれません [或許]。
~たかと思うと 一~,就~;才剛以為~,就~
動詞 た 形 + かと思うと
飛行機に乗ったかと思うと、すぐ到着してしまうくらい短い距離でした。 (~に乗る 搭乘 <交通工具>)
山田さんは、さっき横になったかと思うと、もう寝ています。 (横になる 橫躺;躺下)
5分前まで泣いていたかと思うと、もう笑っています。
~に過ぎません 只不過是~
動詞 (行く、行かない、行った、行かなかった) / ナ形 (である) / 名詞 (である) + に過ぎません
島の周囲は6キロほど [程度名詞] に過ぎません。
この村の人口は、生まれたばかりの赤ん坊を含めても、15人 [名詞] に過ぎません。
人として当然のことをした に過ぎませんから、お礼は要りません。
~にとっても 站在~的立場來想的話
名詞 + にとっても
蝶にとっても、それほど遠い距離ではないかもしれない。
学生にとって、テストの点は1点でも多いほうがうれしい。
昔の日本人にとって、命よりも名誉のほうが大切だった。
台湾の東の海上に [地點]、与(よ)那(な)国(ぐに)島(じま)という島があります。日本で [範圍] いちばん西にあるのが、この与那国島。台湾の蘇(そ)澳(おう)から与那国島までは、直線距離で [手段]110kmほど [程度] です。ですから、天気の (が) いい日には、与那国島から花(か)蓮(れん)県の山々が見えるそうです [據說]。
お互いの存在を目で確(かく)認(にん)できるほど [程度] 近い隣の国、それが日本と台湾です。
日本の国土は、四つの大きな島(北海道、本州、四国、九州)と、その周囲にある約7000の小さい島で構成されています。四方を海で囲まれている国を「島国」と言いますから、日本も台湾も、同じ「島国」です。
日本の総面積は37万7835km2で、ドイツとだいたい [大致上;大概;大約] 同じ広さ(37万7021km2)です。アジアの国ではイラク(43万7072km2)より少し小さく、マレーシア(32万9750km2)やベトナム(32万9560km2)より少し大きいくらい [程度] の広さです。台湾の総面積は3万5980km2ですから、日本は台湾の約11倍の広さがあることになります [事實]。日本人に台湾の広さを説明するときには、「九州(3万9907km2)より少し小さく、関東地方(3万24242km2)より少し大きいくらいの広さです」と言えば [如果說]、理解してもらえる [可能] でしょう。
日本の総人口は、1億2733万3002人(2004年)です。台湾の総人口が2283万2173人(2006年)ですから、台湾の約5.6倍の人々が日本の国土で [範圍] 暮らしていることになります [事實]。日本の人口密度は、1km2当たり337人です。台湾の人口密度は635人ですから、台湾の方がずいぶん密度が高いことが分かります。
ところが [但是;然而]、台湾とほぼ同じ広さの関東地方を比べると [做一個比較]、違う結果が出てきます。関東地方の人口は4148万7171人(2005年)ですから、人口密度は1km2当たり1280人にも達します。もし [或許]、日本の関東地方がひとつの国だったら [假定]、台湾と同じくらいの面積なのに [明明]、人口は超過密の国になっていたでしょう。東京のひどいラッシュ (Rush,擁擠) は有名ですがこの数字を見ると納(なっ)得(とく)できます [不難理解]。
国(こく)連(れん)海(かい)洋(よう)法(ほう)條(じょう)約(やく)という法律では、陸地から200海里(約370km)までの範囲は、その陸地を持っている国の領域だということになっています。これを経(けい)済(ざい)水(すい)域(いき)と言います。日本は、国土の面積では世界で第60位ですが、経済水域を含めると、世界で第7位の広さになります。日本でいちばん南にあるのが、沖ノ鳥島という島です。「島」と言っても [雖說]、満潮のときには小さな岩が海面に出るだけ [僅僅;只有] の、とても小さな「島」です。地球温暖化の影響で、最近では海面の高さが上昇しています。この「島」も海に沈んでしまう恐れがあるため [接尾,恐怕有~之虞]、日本政府は約300億円(約84億台湾ドル)の費用をかけて [花費]、大規模な工事をしました。この「島」がなくなると [不見時]、日本の面積と同じくらいの広さの経済水域も消失してしまいます。日本政府からすると [判斷的依據,從~來看]、例え [陳述副詞] たくさんお金を使っても (例え~ても、でも 即使) 、この「島」を失うわけにはいかない [因為~理由而不能] 事情があったのです。
日本人は、自分の国を「経済大国」と呼ぶことがあります。日本のGDP(国內総生産)は世界で第2位なので、こう呼ぶのです。「国の面積はともかくとして (有時可省略) [辜且不論;暫且不說] 、経済の規模から見ると [從~來看] 大きい国だ」という意味です。日本人は「世界中の人々から尊敬されたい」という気持ちがあったので、自分の国をこう呼んだのでしょう。
(聴解練習)
男の人と女の人が話しています。二人が見ている蝶はどれでうか (三個以上的選擇)。
男の人:この蝶、珍しいね。
女の人:うん、羽の内側だけ白っぽいん(の)だね。
男の人:体は内側が黒くて、外側が白いのにね。
女の人:本当に変わってる(ている)ね。
二人が見ている蝶はどれですか。
男士和女士在談話。二個人正在看的是哪一隻蝴蝶呢?
男士:這隻蝴蝶很珍貴呢。
女士:嗯,只有翅膀的內側是白的喔。
男士:身體內側是黑的,外側是白的呀。
女士:相當地奇怪呢。
二個人正在看的是哪一隻蝴蝶呢?
除了單字、文法之外,聽力練習是很重要的,最近已經開始重新複習,進度已經到第八課了。但一直不知道該如何發表筆記,就先這樣囉!之後想到再補充。