ナルシスが、エコーの顔をちゃんと見ていたら、からかわれているのではないことに気がついたかもしれません。そして、エコーがナルシスのことを大好きで、助けたいと思っていることも。 那魯西斯,正看著 echo 的臉時,或許是注意到不是被耍。然後,因為
echo 喜歡那魯西斯,想要幫助他。 (※ことも 放在句尾,也很少見。不懂?)
けれど、少年のきれいな青い瞳は、何も見ては入ませんでした。 但是,少年漂亮的藍眼睛,什麼事也沒有看到。
ナルシスは、誰かに深く愛されたことも、愛したこともありません。自分の美しさを褒められ、人形のように大切にされること以外、ナルシスは知らなかったのです。 那魯西斯,沒有深深地被誰愛過,也沒有愛過誰。自己的美貌被稱讚,除了像娃娃一樣被謹慎的對待以外,那是那魯西斯不清楚的事。
「お前なんか嫌いだ!消えてしまえ!」 「你真討厭!消失吧!」
ナルシスはエコーにそういうと、森の奥へ、ずんずんと歩いて行きました。 那魯西斯對 echo 那麼說之後,往森林的深處,迅速地走去了。
「嫌いだ!消えてしまえ!」 「討厭!消失吧!」
冷たいナルシスの背中に向かって、同じように叫びながら、エコーの小さな胸は、今にも張(は)り裂(さ)けそうに痛みました。 背對著冷淡的那魯西斯,一邊同樣地大叫,echo 小小的心中,像要裂開來那麼痛。
それを見ていた森のニンフたちは、ナルシスに腹を立てて、一番大きな木の根元に自分達の髪を捧げて、復(ふく)讐(しゅう)の女神ネメシス (Nemesis) に祈りました。 森林的尼芙們看到了那件事,對那魯西斯感到生氣,於是把自己的頭髮獻給最大的樹根,向復仇的女神雷米西斯祈禱著。 (腹が立つ、腹を立てる 生氣;發怒。)
「どうか、あのわがままな少年に、エコーと同じ痛みを与えてください」 「無論如何,請給與那個任性的少年和 echo 相同的痛吧」
祈りは聞き届けられました。 祈禱被應允了。 (ききとどける [聞き届ける] 應允;答應。)
森をさまようナルシスは、決して叶(かな)わない恋をするよう、さだめられてしまったのです。 那魯西斯在森林裡彷徨著,就像被決定了不會實現的戀情,已經是注定了的事。 (かなう <自動五>(かなって)1. 適合;符合 2. 得到實現;如願以償 3. 敵得過;趕得上;比得上 。)
そのことを知ったエコーは、驚き、悲しみました。ただでさえ道に迷って、森の美しさも目に入らないほど、ナルシスは不安で、怯(おび)えているのです。 知道事情之後的 echo,感到既吃驚又悲傷。只不過是迷了路,連森林的美麗也沒有看見,那魯西斯不安地,感到害怕。
そのうえ、叶(かな)わぬ恋をするようにだなんて! 這樣一來,戀情就不會實現了!
エコーは心配になって、ナルシスを追いかけました。 echo 變得擔心,追上了那魯西斯。
あんなに酷い言葉を投げつけられたのに、エコーはすっかり、可愛そうなナルシスを愛してしまっていたのです。 明明被投以那般殘酷的言語,echo 卻徹底地愛上如此可愛的那魯西斯。
エコーがやっとナルシスをみつけたとき、美しい少年は、小さな泉のふちに腰を下ろして、鏡のような水面をのぞきこんでいました。 echo 終於找到了那魯西斯時,美麗的少年,坐在小小的泉水的邊緣,往下看著像鏡子一般的水面。
「なんて綺麗な人なんだろう」 「多麼漂亮的人啊」
ネメシスの呪(のろ)いをかけられたナルシスは、水に映(うつ)る自分の姿に、恋をしてしまったのです。 被雷米西斯詛咒的那魯西斯,戀上自己映在水中的身影。
「ねえ、あなたのそばに行きたいな」 「欸,想到你的旁邊去哪」
ナルシスは、そっとうでを伸ばしました。けれど、指に触(ふ)れるのは冷たい水ばかり。 那魯西斯往那個地伸出手。但是,手指碰觸到的只是冰冷的水。
「どうして何も言ってくれないの?」 「為什麼不和我說話呢?」
ナルシスはとても悲しくなりました。 那魯西斯變得非常地悲傷。
すると、水面に映る面影も、酷く悲しく気な顔になりました。 然後,在水面映出的容顏也,感到變得非常悲傷的臉。
「あなたも、何か辛(つら)いことがあるんだね」 「你是否也遇到了艱辛的事呢」
ナルシスはため息をついて、水面を見つめました。 那魯西斯嘆著氣,注視著水面。
夜がきて、朝が来て、幾日たっても、ナルシスは泉から離れようとはしませんでした。 夜晚來了、清晨來了,經過了幾天,那魯西斯並沒有從泉水離開。
エコーは、木の影からナルシスを見ていました。飲まず食べわずで、水面に映る自分に焦がれるナルシスは、日に日に弱(よわ)って行くようでした。 echo 從樹影後看到了那魯西斯。不喝不吃,渴望著在水面映照出自己的那魯西斯,像是一天一天的衰弱下去。
エコーは、ナルシスのそばに行って、彼を慰めて上げたいと思いました。 echo 去到那魯西斯旁邊,想要安慰她。
ちっぽけなニンフに、呪いを解(と)くことはできません。 但是微不足道的尼芙,無法消除咒語。
でも、せめて、彼の幸せな笑顔を見たい。 不過,至少可以見到你幸福的笑臉。
優しい言葉を返して上げたい。 想要返回到溫柔的話語。
愛されなくでも、せめて、あの人に幸せな顔をして欲しい。 即使沒有被愛,至少,希望這個人是幸福的容顏。
けれど、自分が近づけば、きっとまた、ナルシスは冷たい言葉を投げつけるでしょう。 但是,如果自己靠近的話,那魯西斯必定還會,說些冷淡的話吧。
そしてその言葉はそのまま、ナルシスを傷つける刃(は)になってしまうのです。 然後那個言語就這樣,變成傷了那魯西斯的刀刃。
何もできないまま、悲しくて悲しくて、エコーは木の影で泣き続けました。 就這樣什麼也不能,悲傷又悲傷,echo 在樹影旁一直哭泣。
あの人が言ったように、あたしの姿が、消えてなくなって終(しま)えばいいのに。 就像這個人 (那魯西斯) 說過的那樣,你的身影,儘管消失最後變得沒有也好。
そうすれば、そっとそばにいって、やさしい言葉を返して上げられるのに。 如果那樣做的話,悄悄地在旁邊,並且返回了溫柔的言語。
幾日もたって、ナルシスはすっかり弱り果て、泉のふちに横た割っていました。 又經過了幾天,那魯西斯完全極度地衰弱,倒在泉水的旁邊。
「まだ、あなたは悲しそうな顔をしているね」 「還有,你那悲傷的容顏」
ナルシスはまだ、水面に映る自分の影に、話しかけていました。 那魯西斯又對著自己映在水面的身影說話。
「ぼくがしてあげられることは、何もないんだね」 「我做了什麼事情呢,什麼也沒有」
私と同じように、あのひとも、苦しんでいるんだ。 和我相同的,那個人也痛苦著。
エコーは、体中が、暖(あたた)かなな涙でいっぱいになるような気がしました。 echo 覺得在體內,就像有滿滿的熱淚。
そして、生まれて初めて、心の底から、誰かのために祈りました。 然後,出生後第一次,從心底,為了其他人的祈禱。
どうか、あたしの姿を消してください。 無論如何讓我的身影消失。
あの人が笑顔になるよう、やさしい言葉をかけさせてください。 變成這個人的笑臉,溫柔地對我說話。
エコーの大きな瞳から、涙がぼろぼろと毀れて行きます。 從 echo 的大眼睛,淚水啪嗒啪嗒地崩落。
そして、涙を流すごとに、エコーの姿はだんだん、透きと追って行きました。 然後,每當流淚的時候,echo 的身影漸漸地,變得愈來愈透明 (朝著透明追過去)。
エコーは、空気に溶け出した体でそよそよと木々の間をすり抜け、愛しいナルシスのそばに跪(ひざまず)きました。 echo 在空氣中溶化出來的身體,輕輕地從樹林間穿過, 跪在可愛的那魯西斯的旁邊。 (擦り抜ける (從狹窄的地方) 通過。)
ナルシスは弱々しい声で、水面の影に語りかけています。 那魯西斯用微弱的聲音,對著水面的影子說話。
「愛してるよ……」 「我愛你……」
「愛してるよ」「我愛你」
エコーはナルシスにそう答えて、額に優しく口付けました。 echo 那樣回答著那魯西斯,溫柔地吻著額頭。 (くちづける [口付ける] 接吻。)
ナルシスは、エコーの声を聞いて、弱々しく、けれどとても幸せそうに微笑んで、瞳を閉じました。 那魯西斯聽到 echo 的聲音,雖然虛弱,但是非常幸福般的微笑,閉上了眼睛。
透(とう)明(めい)な涙がひとつぶ、ナルシスの金色の髪にはらりと落ちて、消すました。そしてエコーはすっかり大気い溶けて、ふぅわりと風に乗り、世界中に広がっていきました。 透明的眼淚一顆顆,輕輕地落在那魯西斯金色的頭髮上,消失了。然後 echo 徹底地溶化在空氣中,乘著微風,佈滿在整個世界中。
エコー声は、今でも、空気の中にとけて、さまざまな声に、言葉を返し続けています。 echo 的聲音,直到現在,在空氣中溶化了,各式各樣的聲音,繼續地回覆著言語。
悲しみのつぶやきにも、喜びのうたにも、憎しみの叫びにも、愛のささやきにも。 悲傷的呢喃啦、歡喜的歌唱啦、憤怒的大叫啦、愛的耳語啦。
そして、優しい言葉だけが自分を満たす日を、今も持ち焦がれているのです。 然後,只有溫柔的言語,滿足著自己的日子,直到現在仍然渴望能夠擁有。
(果然還是睡飽時,最有學習力了。前幾天在翻譯這篇故事,有許多句子都看不懂,今天一下子就看懂了,這是個挺悲傷的故事,之前其實在看薔薇之戀時,曾聽黃志偉說過,不過他說的和這個故事不太一樣,我記得他說的是 echo 愛上了一位男神,卻因為 echo 只能重覆別人的言語,無法向男神表達情愫,然後這位男神就離她遠去,最後 echo 只能黯然的獨自傷悲。但這個故事裡的 echo 是一隻妖精,而她愛上的是一個人類,最後人類死去了,而 echo 也消失了。嗯~故事就是這樣,按著自己記得的在傳述,所以會有各種不同的版本,但這是篇希臘的神話故事,也不知道和原來的版本是不是相同。)
けれど、少年のきれいな青い瞳は、何も見ては入ませんでした。 但是,少年漂亮的藍眼睛,什麼事也沒有看到。
ナルシスは、誰かに深く愛されたことも、愛したこともありません。自分の美しさを褒められ、人形のように大切にされること以外、ナルシスは知らなかったのです。 那魯西斯,沒有深深地被誰愛過,也沒有愛過誰。自己的美貌被稱讚,除了像娃娃一樣被謹慎的對待以外,那是那魯西斯不清楚的事。
「お前なんか嫌いだ!消えてしまえ!」 「你真討厭!消失吧!」
ナルシスはエコーにそういうと、森の奥へ、ずんずんと歩いて行きました。 那魯西斯對 echo 那麼說之後,往森林的深處,迅速地走去了。
「嫌いだ!消えてしまえ!」 「討厭!消失吧!」
冷たいナルシスの背中に向かって、同じように叫びながら、エコーの小さな胸は、今にも張(は)り裂(さ)けそうに痛みました。 背對著冷淡的那魯西斯,一邊同樣地大叫,echo 小小的心中,像要裂開來那麼痛。
それを見ていた森のニンフたちは、ナルシスに腹を立てて、一番大きな木の根元に自分達の髪を捧げて、復(ふく)讐(しゅう)の女神ネメシス (Nemesis) に祈りました。 森林的尼芙們看到了那件事,對那魯西斯感到生氣,於是把自己的頭髮獻給最大的樹根,向復仇的女神雷米西斯祈禱著。 (腹が立つ、腹を立てる 生氣;發怒。)
「どうか、あのわがままな少年に、エコーと同じ痛みを与えてください」 「無論如何,請給與那個任性的少年和 echo 相同的痛吧」
祈りは聞き届けられました。 祈禱被應允了。 (ききとどける [聞き届ける] 應允;答應。)
森をさまようナルシスは、決して叶(かな)わない恋をするよう、さだめられてしまったのです。 那魯西斯在森林裡彷徨著,就像被決定了不會實現的戀情,已經是注定了的事。 (かなう <自動五>(かなって)1. 適合;符合 2. 得到實現;如願以償 3. 敵得過;趕得上;比得上 。)
そのことを知ったエコーは、驚き、悲しみました。ただでさえ道に迷って、森の美しさも目に入らないほど、ナルシスは不安で、怯(おび)えているのです。 知道事情之後的 echo,感到既吃驚又悲傷。只不過是迷了路,連森林的美麗也沒有看見,那魯西斯不安地,感到害怕。
そのうえ、叶(かな)わぬ恋をするようにだなんて! 這樣一來,戀情就不會實現了!
エコーは心配になって、ナルシスを追いかけました。 echo 變得擔心,追上了那魯西斯。
あんなに酷い言葉を投げつけられたのに、エコーはすっかり、可愛そうなナルシスを愛してしまっていたのです。 明明被投以那般殘酷的言語,echo 卻徹底地愛上如此可愛的那魯西斯。
エコーがやっとナルシスをみつけたとき、美しい少年は、小さな泉のふちに腰を下ろして、鏡のような水面をのぞきこんでいました。 echo 終於找到了那魯西斯時,美麗的少年,坐在小小的泉水的邊緣,往下看著像鏡子一般的水面。
「なんて綺麗な人なんだろう」 「多麼漂亮的人啊」
ネメシスの呪(のろ)いをかけられたナルシスは、水に映(うつ)る自分の姿に、恋をしてしまったのです。 被雷米西斯詛咒的那魯西斯,戀上自己映在水中的身影。
「ねえ、あなたのそばに行きたいな」 「欸,想到你的旁邊去哪」
ナルシスは、そっとうでを伸ばしました。けれど、指に触(ふ)れるのは冷たい水ばかり。 那魯西斯往那個地伸出手。但是,手指碰觸到的只是冰冷的水。
「どうして何も言ってくれないの?」 「為什麼不和我說話呢?」
ナルシスはとても悲しくなりました。 那魯西斯變得非常地悲傷。
すると、水面に映る面影も、酷く悲しく気な顔になりました。 然後,在水面映出的容顏也,感到變得非常悲傷的臉。
「あなたも、何か辛(つら)いことがあるんだね」 「你是否也遇到了艱辛的事呢」
ナルシスはため息をついて、水面を見つめました。 那魯西斯嘆著氣,注視著水面。
夜がきて、朝が来て、幾日たっても、ナルシスは泉から離れようとはしませんでした。 夜晚來了、清晨來了,經過了幾天,那魯西斯並沒有從泉水離開。
エコーは、木の影からナルシスを見ていました。飲まず食べわずで、水面に映る自分に焦がれるナルシスは、日に日に弱(よわ)って行くようでした。 echo 從樹影後看到了那魯西斯。不喝不吃,渴望著在水面映照出自己的那魯西斯,像是一天一天的衰弱下去。
エコーは、ナルシスのそばに行って、彼を慰めて上げたいと思いました。 echo 去到那魯西斯旁邊,想要安慰她。
ちっぽけなニンフに、呪いを解(と)くことはできません。 但是微不足道的尼芙,無法消除咒語。
でも、せめて、彼の幸せな笑顔を見たい。 不過,至少可以見到你幸福的笑臉。
優しい言葉を返して上げたい。 想要返回到溫柔的話語。
愛されなくでも、せめて、あの人に幸せな顔をして欲しい。 即使沒有被愛,至少,希望這個人是幸福的容顏。
けれど、自分が近づけば、きっとまた、ナルシスは冷たい言葉を投げつけるでしょう。 但是,如果自己靠近的話,那魯西斯必定還會,說些冷淡的話吧。
そしてその言葉はそのまま、ナルシスを傷つける刃(は)になってしまうのです。 然後那個言語就這樣,變成傷了那魯西斯的刀刃。
何もできないまま、悲しくて悲しくて、エコーは木の影で泣き続けました。 就這樣什麼也不能,悲傷又悲傷,echo 在樹影旁一直哭泣。
あの人が言ったように、あたしの姿が、消えてなくなって終(しま)えばいいのに。 就像這個人 (那魯西斯) 說過的那樣,你的身影,儘管消失最後變得沒有也好。
そうすれば、そっとそばにいって、やさしい言葉を返して上げられるのに。 如果那樣做的話,悄悄地在旁邊,並且返回了溫柔的言語。
幾日もたって、ナルシスはすっかり弱り果て、泉のふちに横た割っていました。 又經過了幾天,那魯西斯完全極度地衰弱,倒在泉水的旁邊。
「まだ、あなたは悲しそうな顔をしているね」 「還有,你那悲傷的容顏」
ナルシスはまだ、水面に映る自分の影に、話しかけていました。 那魯西斯又對著自己映在水面的身影說話。
「ぼくがしてあげられることは、何もないんだね」 「我做了什麼事情呢,什麼也沒有」
私と同じように、あのひとも、苦しんでいるんだ。 和我相同的,那個人也痛苦著。
エコーは、体中が、暖(あたた)かなな涙でいっぱいになるような気がしました。 echo 覺得在體內,就像有滿滿的熱淚。
そして、生まれて初めて、心の底から、誰かのために祈りました。 然後,出生後第一次,從心底,為了其他人的祈禱。
どうか、あたしの姿を消してください。 無論如何讓我的身影消失。
あの人が笑顔になるよう、やさしい言葉をかけさせてください。 變成這個人的笑臉,溫柔地對我說話。
エコーの大きな瞳から、涙がぼろぼろと毀れて行きます。 從 echo 的大眼睛,淚水啪嗒啪嗒地崩落。
そして、涙を流すごとに、エコーの姿はだんだん、透きと追って行きました。 然後,每當流淚的時候,echo 的身影漸漸地,變得愈來愈透明 (朝著透明追過去)。
エコーは、空気に溶け出した体でそよそよと木々の間をすり抜け、愛しいナルシスのそばに跪(ひざまず)きました。 echo 在空氣中溶化出來的身體,輕輕地從樹林間穿過, 跪在可愛的那魯西斯的旁邊。 (擦り抜ける (從狹窄的地方) 通過。)
ナルシスは弱々しい声で、水面の影に語りかけています。 那魯西斯用微弱的聲音,對著水面的影子說話。
「愛してるよ……」 「我愛你……」
「愛してるよ」「我愛你」
エコーはナルシスにそう答えて、額に優しく口付けました。 echo 那樣回答著那魯西斯,溫柔地吻著額頭。 (くちづける [口付ける] 接吻。)
ナルシスは、エコーの声を聞いて、弱々しく、けれどとても幸せそうに微笑んで、瞳を閉じました。 那魯西斯聽到 echo 的聲音,雖然虛弱,但是非常幸福般的微笑,閉上了眼睛。
透(とう)明(めい)な涙がひとつぶ、ナルシスの金色の髪にはらりと落ちて、消すました。そしてエコーはすっかり大気い溶けて、ふぅわりと風に乗り、世界中に広がっていきました。 透明的眼淚一顆顆,輕輕地落在那魯西斯金色的頭髮上,消失了。然後 echo 徹底地溶化在空氣中,乘著微風,佈滿在整個世界中。
エコー声は、今でも、空気の中にとけて、さまざまな声に、言葉を返し続けています。 echo 的聲音,直到現在,在空氣中溶化了,各式各樣的聲音,繼續地回覆著言語。
悲しみのつぶやきにも、喜びのうたにも、憎しみの叫びにも、愛のささやきにも。 悲傷的呢喃啦、歡喜的歌唱啦、憤怒的大叫啦、愛的耳語啦。
そして、優しい言葉だけが自分を満たす日を、今も持ち焦がれているのです。 然後,只有溫柔的言語,滿足著自己的日子,直到現在仍然渴望能夠擁有。
(果然還是睡飽時,最有學習力了。前幾天在翻譯這篇故事,有許多句子都看不懂,今天一下子就看懂了,這是個挺悲傷的故事,之前其實在看薔薇之戀時,曾聽黃志偉說過,不過他說的和這個故事不太一樣,我記得他說的是 echo 愛上了一位男神,卻因為 echo 只能重覆別人的言語,無法向男神表達情愫,然後這位男神就離她遠去,最後 echo 只能黯然的獨自傷悲。但這個故事裡的 echo 是一隻妖精,而她愛上的是一個人類,最後人類死去了,而 echo 也消失了。嗯~故事就是這樣,按著自己記得的在傳述,所以會有各種不同的版本,但這是篇希臘的神話故事,也不知道和原來的版本是不是相同。)
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