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2013年9月16日 星期一

日文電子繪本:裸(はだか)の王さま (裸體的國王 or 國王的新衣) 下


文章日期:2012-07-04 20:36
その夜から、詐欺師たちは眠りませんでした。  從那天夜裡,詐欺師們沒有睡覺。

仕事部屋にありったけのろうそくをともして、ひと晩中働いているふりをしたのです。   在工作的房間裡點著了全部的蠟燭,整晚都裝做努力地在工作。  (ありったけ  所有的;全部的;一切的ともる  <自動五>  (ともって)  點上;掌上;亮。)

「パレードまで五日しかないぞ。忙しい、忙しい」  「距離遊行只剩下五天了。好忙、好忙」

布を断(た)つふりをして、縫うふるをして、アイロン (iron) をかけるふりもします。   裝做裁布、裝做縫製、也裝做整燙。

「ここにパケット (packet) をつけて、襟(えり)には金の縫い取りを三本だ。ああ大変だ、ああ忙しい」  「在這邊要加上口袋,衣領上要縫上三條金線。啊~糟糕囉!啊~忙死了」

「眠るひまもない。食べるひまもない。大変だ大変だ。忙しい忙しい」  「停下來睡一下的時間也沒有。停下來吃點東西的時間也沒有。糟糕囉糟糕囉。好忙啊好忙啊」

「次の日も次の日も、ふたりは働くふりをし続けました。  「第二天又第二天,兩個人繼續地假裝工作著」

パレードの日です。詐欺師たちは朝早く、王さまの部屋にやってきました。  到了遊行那天。詐欺師們一大早,來到了國王的房間裡。

とうとう出来上がりました。新しいお召しものでございます」  「終於完成了。讓您看看新的衣服」

服を捧げ持つふりをして、ふたりは進み出ます。  裝做捧著衣服,兩個人走了進來。

「どうぞお召し替えを」  「請您換裝」

「お手伝いさせていただきます」  「幫我換吧」

王さまは裸になって、大きな鏡の前に立ちました。  國王裸身,站在大大的鏡子前。

お下着でございます。すべすべして、お気持ちがよろしいでしょう」  「這是內衣。滑溜溜的,您的心情很好吧」

詐欺師が、パンツ (pants) を履かせるふりをします。  詐欺師,裝做穿上寬鬆的褲子。

「すべすべして織るな。これは気持ちが良い」  「織的滑溜溜的,穿上這個心情很好」

王さまはパンツをなでるふりをしました。  國王摸著寬鬆的褲子。

おズボンでございます。こちらがお上着でございますよ。ダイヤモンドのボタンをご覧くださいませ」  「請穿上褲子。這裡是上衣。請看看鑽石的鈕釦」

眩(まばゆ)いばかりでございます」  「相當地刺眼」

詐欺師は目を細めて、ボタンをとめるふりをします。  詐欺師瞇著眼睛,裝做停留在鈕釦上。

「仕上げはマントでございます。襟(えり)には金銀の縫い取りをつけ長く引いた裾(すそ)には真珠を散(ち)りばめてございます」  「披風完成了。領子是用金銀絲線縫製而成,在長長的裙擺上分散裝飾了珍珠」

マントを着せたふりをして、詐欺師はいいました。  裝做穿上披風,詐欺師說。

いかがでございますか、王さま」  「您覺得如何呢?國王」

王さまは鏡を見ました。映(う)っているのはすっぱだかの王さまです。  國王照了鏡子。正映照出光著身子的國王。

ボタンが眩(まばゆ)いぞ。マントも立派だな」  「鈕釦很刺眼啊。披風也很氣派哪」

王さまは上着の裾をひっぱるふりをしながら言いました。  國王一邊裝做拉著上衣的裙擺,一邊這麼說。

パレードが始まりました。  遊行開始了。

王様を先(せん)頭(とう)にした行(ぎょう)列(れつ)は、お城の門を出て、町の大通りを進みます。  國王帶頭出列,往城門出發,來到了街上的大馬路。

「なんとすばらしいお上着だろう。それほど立派なものは見たことがない」  「多麼棒的上衣啊。不曾見過如此氣派的東西」

「さすがはほんもののダイヤモンドだ。ガラスとは輝きが違うな」  「真不愧是真的鑽石啊。和玻璃的光輝是不一樣的哪」

集まった人びとが言いました。  聚集的人們這麼說。

みんあが嘘をついたのです。  大家都在說謊。

おろかものや嘘つきや怠け者と思われたくないと思った人びとは、見えない服を見ているふりをしたのでした。      這些人覺得不想被認為是愚笨、說謊、懶散的人,裝做看見了沒看見的衣服。

「なんと美しいマントでしょう。手ざわりも最高」  「多麼美麗的披風啊。觸感也最高級」

「飾りの真珠も粒ぞろいですわね」  「裝飾的珍珠也一顆顆整整齊齊的啊」

マントの裾を持つふりをしながら、家来たちも言いました。  一邊裝做拉著披風的裙擺,家臣們也這麼說。

「王さまの新しい服はすばらしい」  「國王的新衣真棒」

何もかもが最高に立派だ」  「全部都是最高級最氣派的」

見(けん)物(ぶつ)人(にん)のひとりが拍(はく)手(しゅ)すると、万(ばん)歳(ざい)の声が沸き起こります。  當觀看者當中的一個拍手時,響起了萬歲的聲音。

金貨をかかえた詐欺師たちは人混(こ)みにまぎれてさっさと逃げ出してしまいました。  抱著金幣的詐欺師們混在人群中難以辨別,迅速地逃走了。  (まぎれる  [紛れる]  <自動一>  1. 混淆;混同;難以辨別  2. 忘懷;想不起來  <他動>  紛らす。)

パレードは町の真ん中に進みました。  遊行行進到城裡的正中央。

王さまの新しい服を誉めそやすどよめきが嵐のように高まります。  國王的新衣回響起像暴風雨那般高的贊揚聲。

「おれにはなんにも見えないぞ」  「我什麼也沒看見啊」

どよめきよりも大きな声が響きました。人びとは声の主を見つめます。    比回響更大的聲音響起。人們發現聲音的主人。

「王さまは裸だ。下着一枚身につけていないじゃないか」  「國王光著身子。身上連內衣也沒穿不是嗎?」

声の主は貧しい馬方でした。  聲音的主人是一個貧窮的馬伕。

「おれはしがない馬方で、朝から晩まで荷物を運んでいる。  「我只是一個微不足道的馬伕,從早到晚搬運著行李」

神さまに誓って言うが、ただの一度も怠けたことはないし嘘をついたこともない。  對神起誓說,連一次也沒有偷懶,也不曾說謊。

おろかで嘘つきで怠け者と思われようがかまうもんか。   怎會被認為是愚笨、說謊、懶散的人呢。

おれは死んでも嘘はつかないぞ。王さまは裸だ!」  「我就算死了也不會說謊。國王是光著身子的!」

おろかものに、ほんとうのことを言う勇気はありません。  這些愚笨的人,實在是沒有說出來的勇氣。

馬方は誰よりも賢く、正直だったのです。  誰能比馬伕更聰明、更正直。

「馬方の言う通りだ。王さまは裸だ」  「照馬伕說的話一樣。國王是光著身子的」

家来たち通りをうずめる人びと思いました。  家臣們啦、塞滿了街道的人們啦,都這麼認為。 

拍手の音が消え、どよめきが静まります。  拍手的聲音消失了,回響也靜了下來。

「王さまは裸だ。何ひとつ見につけていない」 ささやきが広がります。  「國王是光著身子的。沒有人發現嗎?」 耳語傳了開來。

「かわいそう。あんなに震えておいでだよ」  「真可憐哪!那樣發著抖走出來喔」

寒さのためではなく恥ずかしさで、王さまは震えていました。けれど、いったん始めたパレードをとめるわけには行きません。裸の王さまは胸を張って進み、おりもしないマントの裾をかかげた家来たちもついて行きました。   不是為了寒冷,而是如此丟臉,國王發抖了。雖然如此,遊行一旦開始就沒有停止的理由。光著身子的國王挺起胸膛前進,揭起沒有織的披風的裙擺,家臣們也跟隨著。

おしまい  完了。


(故事內容是很簡單的,但平常不會見到這麼多的尊敬語,所以對尊敬語的部分有點不習慣,另外有些新的語彙,之後會再查詢辭典稍做補充,關於文法的部分也是。這個故事和我們小時候聽到的有點不一樣,發現國王光著身子的是一位馬伕,為何會找馬伕來做為舉發者,大概是國情不同的原故吧,小時候我們聽到的國王的新衣, 最後是一位小朋友拍著手大叫說,國王沒有穿衣服。因為小朋友是不會說謊的,因此所有的大人就都承認,國王的確是沒有穿衣服的,多麼諷刺的一篇故事,這個繪本裡的國王畫得很可愛喔!)  

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