四十一、愛媛県
愛媛県は、四国の北西部に位置しています。県の北側には瀬戸内海に面した平野が広がっています。そのうち、愛媛県の中部に位置し、県庁所在地の松山市を含んでいるのが道後平野です。南側には石鎚山脈の１８００～１９００ｍ級の山々が連なり、それが高知県との県境まで続いています。瀬戸内海や宇和海には２００余りの島々があり、海と山両方の美しい自然に恵まれています。宇和海というのは、愛媛県と大分県の間を通っている豊後水道のうち、愛媛県側の海のことです。 愛媛縣位於四國的西北邊。在縣的北邊，面臨瀨戶內海的廣大平原。在這當中也包含了，位於愛媛縣的中部，有縣廳所在地松山市的道後平原。在南邊有石鎚山脈 1800～1900 公尺級的群山連綿，持續到高知縣的縣境為止。在瀨戶內海和宇和海有 200 多個群島，受惠於海和山兩方面的美麗自然景觀。所謂的宇和海，是指通過愛媛縣和大分縣之間，在豐後水道當中，在愛媛縣邊的海域。
愛媛県では、地域を三つに分けて、東予、中予、南予と呼ぶことがあります。このうち、愛媛県の東部を占めているのが東予地方で、南部を占めているのが南予地方です。これら以外の地域が中予地方ということになるのですが、松山市を中心とした松山都市圏が、その多くを占めていることから、愛媛県の政治・経済・文化の中心地となっています。 在愛媛縣，分成了三個地區，稱為東予、中予、南予。在這當中，占據愛媛縣東邊的是東予地方，占據南部的是南予地方。除此之外的地區成為所謂的中予地方，以松山市為中心的松山都市圈，因為占據了大部分地區，成為愛媛縣的政治、經濟、文化的中心地區。
愛媛県は瀬戸内海式気候に属するため、温暖で寡雨の傾向があります。しかし、こうした傾向は瀬戸内海に面した地域でしか見られない上、宇和海沿岸は、台風の通り道になることも多いため、温暖ですが降雨量も多い地域となっています。 愛媛縣屬於瀨戶內海式氣候，有溫暖少雨的傾向。但是，這個傾向僅有在面臨瀨戶內海的地區能夠見到，在宇和海沿岸，由於是大多數颱風的行經路線，成為既溫暖又多雨的地區。
愛媛県の東部では、春と秋に「やまじ風」と呼ばれる強風が吹くことがあります。この「やまじ風」が吹くと、農作物に深刻な被害が出るため、愛媛県では特に被害を受けやすい米の生産が、あまり盛んではないと言われています。また、南国のイメージが強い愛媛県と言っても、石鎚山脈の高山帯には、冬になるとかなりの降雪が見られることから、スキー場も作られています。 在愛媛縣的東部，在春秋兩季有稱為「落山風」的強風侵襲。這個「落山風」一旦吹起，農作物會受到嚴重的災害，在愛媛縣尤其容易受到災害，據說因此米的生產，不太興盛。還有，即使說到有很強的南國印象的愛媛縣，在石鎚山脈的高山地帶，一到冬天因為能夠見到相當的降雪量，也興建了滑雪場。
愛媛県の基幹産業は、農業と水産業です。農業では、特に柑橘類の栽培が盛んで、瀬戸内海や宇和海に面した地域を中心に、県内各地で栽培されています。イヨカンや温州みかん、夏みかん、ネーブル、ハッサクなどの生産量が多いほか、キウイ・フルーツやビワなども栽培されています。 愛媛縣的基礎產業，是農業和水產業。在農業方面，尤其盛行柑橘類的栽培，在面臨瀨戶內海和宇和海的地區為中心，縣內各地皆有栽培。除了伊予柑和溫州橘、夏蜜柑、臍柑、八碩柑等生產量多之外，奇異果和枇杷等也有栽培。
もう一つの基幹産業である水産業は、かつては沿岸漁業が盛んでしたが、現在ではハマチやタイ、真珠の養殖にその中心が移行しています。 另一方面的基礎產業是水產業，在過往沿岸漁業很興盛，現在獅魚和鲷魚、真珠的養殖的中心也移到這裡。
このように、第一次産業のイメージが強い愛媛県ですが、瀬戸内海沿岸には製紙や石油、科学などの工場群が進出しており、瀬戸内工業地域の一角を占めるまでになっています。その結果、工業製品の出荷額では四国で１位となっています。 如這般第一次產業印象強烈的愛媛縣，在瀨戶內海沿岸有製紙和石油、科學等的工廠群進駐，占有瀨戶內工業地區的一席之地。這個結果，造成在四國地區的工業製品的出口金額為第一名。
愛媛県にとっては、観光業も重要な産業の一つです。対岸の広島県との間に連なる芸予諸島の一帯は、もともと瀬戸内海を代表する美しい景観が有名でしたが、１９９９年に本州四国連絡橋の尾道～今治ルートが開通してからは、さらに多くの観光客が訪れるようになっています。 提到愛媛縣，觀光業也是重要的產業之一。連結對岸的廣島縣之間，在芸予諸島一帶，原本是代表瀨戶內海出名的美麗景觀，在 1999 年本州四國的連絡橋尾道～今治開通之後，進一步有更多的觀光客造訪。
県庁所在地の松山市は、かつては松山城を中心に栄えた城下町でしたが、今でもその頃の姿を市内各所で見ることができることから、歴史的な風情を楽しみたい人々の人気を集めています。 縣廳所在地的松山市，曾經是以松山城為中心繁榮的城下町，由於直到現在仍可以在市內各處見到它的蹤影，因此聚集了想要享受歷史風情的人們。
道後温泉は日本で最も古い温泉として知られていて、その歴史は３０００年を超えていると言われています。約１０００年前に書かれた「源氏物語」という小説にも登場していることから、かなり以前からすでに有名であったことが分かります。 道後溫泉以作為日本最古老的溫泉而聞名，據說它的歷史超過了 3000 年。大約記載在 1000 年前的「源氏物語」小說中登場，從以前開始就得知相當地有名。
また、四国八十八か所の霊場のうち、二十六か所は愛媛県内にあるため、お遍路さんの姿もよく目にします。 還有，在四國八十八所寺廟當中，第二十六所在愛媛縣內，也經常看到巡禮者的身影。
愛媛県は、四国の北西部に位置しています。県の北側には瀬戸内海に面した平野が広がっています。そのうち、愛媛県の中部に位置し、県庁所在地の松山市を含んでいるのが道後平野です。南側には石鎚山脈の１８００～１９００ｍ級の山々が連なり、それが高知県との県境まで続いています。瀬戸内海や宇和海には２００余りの島々があり、海と山両方の美しい自然に恵まれています。宇和海というのは、愛媛県と大分県の間を通っている豊後水道のうち、愛媛県側の海のことです。 愛媛縣位於四國的西北邊。在縣的北邊，面臨瀨戶內海的廣大平原。在這當中也包含了，位於愛媛縣的中部，有縣廳所在地松山市的道後平原。在南邊有石鎚山脈 1800～1900 公尺級的群山連綿，持續到高知縣的縣境為止。在瀨戶內海和宇和海有 200 多個群島，受惠於海和山兩方面的美麗自然景觀。所謂的宇和海，是指通過愛媛縣和大分縣之間，在豐後水道當中，在愛媛縣邊的海域。
愛媛県では、地域を三つに分けて、東予、中予、南予と呼ぶことがあります。このうち、愛媛県の東部を占めているのが東予地方で、南部を占めているのが南予地方です。これら以外の地域が中予地方ということになるのですが、松山市を中心とした松山都市圏が、その多くを占めていることから、愛媛県の政治・経済・文化の中心地となっています。 在愛媛縣，分成了三個地區，稱為東予、中予、南予。在這當中，占據愛媛縣東邊的是東予地方，占據南部的是南予地方。除此之外的地區成為所謂的中予地方，以松山市為中心的松山都市圈，因為占據了大部分地區，成為愛媛縣的政治、經濟、文化的中心地區。
愛媛県は瀬戸内海式気候に属するため、温暖で寡雨の傾向があります。しかし、こうした傾向は瀬戸内海に面した地域でしか見られない上、宇和海沿岸は、台風の通り道になることも多いため、温暖ですが降雨量も多い地域となっています。 愛媛縣屬於瀨戶內海式氣候，有溫暖少雨的傾向。但是，這個傾向僅有在面臨瀨戶內海的地區能夠見到，在宇和海沿岸，由於是大多數颱風的行經路線，成為既溫暖又多雨的地區。
愛媛県の東部では、春と秋に「やまじ風」と呼ばれる強風が吹くことがあります。この「やまじ風」が吹くと、農作物に深刻な被害が出るため、愛媛県では特に被害を受けやすい米の生産が、あまり盛んではないと言われています。また、南国のイメージが強い愛媛県と言っても、石鎚山脈の高山帯には、冬になるとかなりの降雪が見られることから、スキー場も作られています。 在愛媛縣的東部，在春秋兩季有稱為「落山風」的強風侵襲。這個「落山風」一旦吹起，農作物會受到嚴重的災害，在愛媛縣尤其容易受到災害，據說因此米的生產，不太興盛。還有，即使說到有很強的南國印象的愛媛縣，在石鎚山脈的高山地帶，一到冬天因為能夠見到相當的降雪量，也興建了滑雪場。
愛媛県の基幹産業は、農業と水産業です。農業では、特に柑橘類の栽培が盛んで、瀬戸内海や宇和海に面した地域を中心に、県内各地で栽培されています。イヨカンや温州みかん、夏みかん、ネーブル、ハッサクなどの生産量が多いほか、キウイ・フルーツやビワなども栽培されています。 愛媛縣的基礎產業，是農業和水產業。在農業方面，尤其盛行柑橘類的栽培，在面臨瀨戶內海和宇和海的地區為中心，縣內各地皆有栽培。除了伊予柑和溫州橘、夏蜜柑、臍柑、八碩柑等生產量多之外，奇異果和枇杷等也有栽培。
もう一つの基幹産業である水産業は、かつては沿岸漁業が盛んでしたが、現在ではハマチやタイ、真珠の養殖にその中心が移行しています。 另一方面的基礎產業是水產業，在過往沿岸漁業很興盛，現在獅魚和鲷魚、真珠的養殖的中心也移到這裡。
このように、第一次産業のイメージが強い愛媛県ですが、瀬戸内海沿岸には製紙や石油、科学などの工場群が進出しており、瀬戸内工業地域の一角を占めるまでになっています。その結果、工業製品の出荷額では四国で１位となっています。 如這般第一次產業印象強烈的愛媛縣，在瀨戶內海沿岸有製紙和石油、科學等的工廠群進駐，占有瀨戶內工業地區的一席之地。這個結果，造成在四國地區的工業製品的出口金額為第一名。
愛媛県にとっては、観光業も重要な産業の一つです。対岸の広島県との間に連なる芸予諸島の一帯は、もともと瀬戸内海を代表する美しい景観が有名でしたが、１９９９年に本州四国連絡橋の尾道～今治ルートが開通してからは、さらに多くの観光客が訪れるようになっています。 提到愛媛縣，觀光業也是重要的產業之一。連結對岸的廣島縣之間，在芸予諸島一帶，原本是代表瀨戶內海出名的美麗景觀，在 1999 年本州四國的連絡橋尾道～今治開通之後，進一步有更多的觀光客造訪。
県庁所在地の松山市は、かつては松山城を中心に栄えた城下町でしたが、今でもその頃の姿を市内各所で見ることができることから、歴史的な風情を楽しみたい人々の人気を集めています。 縣廳所在地的松山市，曾經是以松山城為中心繁榮的城下町，由於直到現在仍可以在市內各處見到它的蹤影，因此聚集了想要享受歷史風情的人們。
道後温泉は日本で最も古い温泉として知られていて、その歴史は３０００年を超えていると言われています。約１０００年前に書かれた「源氏物語」という小説にも登場していることから、かなり以前からすでに有名であったことが分かります。 道後溫泉以作為日本最古老的溫泉而聞名，據說它的歷史超過了 3000 年。大約記載在 1000 年前的「源氏物語」小說中登場，從以前開始就得知相當地有名。
また、四国八十八か所の霊場のうち、二十六か所は愛媛県内にあるため、お遍路さんの姿もよく目にします。 還有，在四國八十八所寺廟當中，第二十六所在愛媛縣內，也經常看到巡禮者的身影。
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