暖炉の火が、あなたの横顔を暖かく照らしている。あなたは揺り椅子にゆったりと腰かけ、静かな時間を楽しんでいるのね。 暖爐的火,溫暖地映照著你的側臉。你坐在搖椅上慢慢地搖,正享受著安靜的時光。
部屋にあるのは薪の爆(は)ぜる音と、あなたの揺らす椅子のしむ音。そして、時を刻むわたしの鼓(こ)動(どう)。薪や椅子のたてる音はずいぶん気まぐれだけど、わたしの鼓動は正確に一秒に一回、刻まれる。 在房間裡有著柴火爆烈的聲音,和你搖著搖椅的聲音。因此,我的心跳記錄時間。雖然柴火和椅子揚起的聲音相當地變化無常,但是我的心跳卻正確地一秒一次,被記錄下來。 (こどう [鼓動] 指心臟跳動的聲音、きまぐれ [気まぐれ] 1. 心情浮躁;忽三忽四 2. 反覆無常;變化無常。)
ジョージ、あなたはまた、わたしの振り子を見つめているの? 喬治,你還正注視著我的鐘擺嗎?
口(くち)許(もと)に笑みを浮かべながら。赤ん坊のころから、あなたは振り子を眺めるのが好きだったわね。 明明在嘴角浮現了微笑。從嬰兒時期起,你就喜歡眺望著鐘擺。
思い出すわ……あなたが生まれた日のことを。それはわたしが、時を刻み始めた日。もう、九十年も昔のことね。 回想起……,你出生那天的事情。那是我開始記時的日子。已經是九十年的往事了呢。
あの朝、わたしはあなたのお父さんに命を吹き込まれた。丁寧にゼンマイを巻き、そっと振り子を揺らしてくれた。 那一天早上,我被你的父親注入了生命。禮貌地捲著發條,悄悄地搖著了鐘擺。 (吹き込む <自動五> (風、雨、雪) 刮進;吹入 <他動五> 1. 注入;灌輸 2. 教唆 3. 灌唱片;錄音、ぜんまい [発条] 發條。)
生まれたての赤ん坊を抱いた女性と、彼女を取り囲むように何人かの人たちが立っているーーそれがわたしが始めて見た光景。どの人もみんな笑っていた。笑顔の真ん中にいたのはジョージ。そう、生まれたばかりのあなた。 抱著出生的嬰兒的女性,就像包圍著那個女人那般,有幾個人正站在那裡ーー那是我初次見到的光景。任何人都笑著。笑臉的中心是你喬治。所以,光只是出生的你。 (取り囲む <他動五> 圍;包圍;環繞。)
あなたは十歳の誕生日の話を、子供たち、孫たちによく聞かせていたわね。それはお父さんから、わたしのゼンマイのつまみを贈られた記念日。 你十歲生日的故事,孩子們、孫子們經常能夠聽到吧。那是從父親那裡,送給你我的發條的扭的記念日。
「巻きすぎてはいけないよ。優しく、ゆっくり巻きなさい。そうすればジョージ、お前は優しくゆったりとした時間に包まれるんだ」 お父さんの言葉にうなずき、慎(しん)重(ちょう)にゼンマイを巻いてくれたあなたの姿を、わたしは今もはっきりと覚えている。 「不可以捲太緊喔。要慢慢地,慢慢地捲。如果這麼做的話,在時間裡也包括了你的親切和舒暢」 點頭答應著父親的話,慎重地為我捲著發條的你的身影,我現在也正清楚地感覺到。 (ゆったり (~する) 1. 寬敞舒適 2. 舒暢。)
この日から、土曜日の朝にわたしのゼンマイを巻くのは、あなたの仕事になった。 從那天起,在星期五的早晨捲發條,成為你的工作。
ジョージ、あなたはただの一度も、この仕事を忘れたことはなかったわね。いつも優しく、ゆっくりと巻いてくれた。ありがとう、ジョージ。 喬治,你一次也沒有忘記這工作啊。總是很親切又慢慢地為我捲著。謝謝你,喬治。
ふふ、思い出したわ。あのころのあなた、のっぽのわたしを「いつか追い抜いてやる」なんて言っていたわね。ぐんぐん大きくなったけど、とうとうわたしには追いつけなかった。もっとも、体重のほうはどうやら追いつかれてしまったようだけど。 呼呼 (笑聲),我想起了。那個時候的你,對著高大的我說著「早晚會追上的」這樣的話。雖然迅速地長大,最後還是沒有追上我。但是,雖然體重方面好像總算好像追上了。
あら、ジョージ、眠ってしまったの?いくら暖炉の火があるからって、寒くないかしら? 喂,喬治,睡了嗎?因為有暖爐的火,不會冷了吧?
ああ、挿(さ)すがローラね。毛布を持ってきてくれたわ。そっと毛(もう)布(ふ)をかけて、頰(ほお)にキスを。ジョージ、あなたはとてもいいパートナーと出(で)逢(あ)えたわね。とても幸せなことよ。 啊,蘿拉插了進來呢。為你拿來毛毯。悄悄地蓋上毛毯,親了臉頰。喬治,你遇到了一個非常好的伴侶,是非常幸福的事喔。
ローラをわたしに紹介してくれたのは、あなたが二十二歳の夏だったわね。逢ったとたん、わたしにはわかったわ。あなたはこの娘と結ばれるって。思った通り、二年後にウエティング・ドレス (wedding dress) に身を包んだローラを、あなたは腕に抱いてこの部屋に入ってきた。 蘿拉是你為我介紹的,在你二十二歲的夏天。見到面的同時,我就知道了。你會和這個女孩結婚。經過這個想法,二年後蘿拉穿著婚紗,你抱著她進到了房間來。
わたしはあなたたちをどう祝(しゅく)福(ふく)しようか、ずっと考えていたのよ。ドアが開いたとたん、わたしは祝福のベルを鳴らした。二十四回も。正確に時を告げてきたわたしがこんなことをしたら、壊れたと思われるかと心配もしたけど。 我要給你們什麼祝福呢,一直思考著啊。門打開的同時,我祝福的鐘聲也響了起來。二十四次。正確地報時,這麼做的話,雖然擔心會被認為是壞了還是這麼做。
でも、あなたもローラも、とても喜んでくれた。お礼にと、ふたりで丁寧にわたしを磨(みが)いてくれたわね。わたし、嬉しくて、またベルを鳴らしそうになって閉まったわ。 不過,你啦蘿拉啦,非常地為我高興。禮貌地,兩個人客氣地為我擦了擦。我,高興地又再響起了鐘聲,然後關了起來。
思い返せば、いろいろなことがあったわね。なにしろ九十年ですもの。 回想起來的話,種種的往事。不管怎樣都九十年的事了。
楽しいことがたくさん合ったわね。あなたに子供ができたこと、そして孫ができたこと。 有許多在一起享受的事情呢。你的孩子出生的事,以及孫子出生的事。
悲しいこともあったわ……。お父さんが輝く星になったこと。お母さんがその許へ旅(たび)立(だ)ったこと。 也有悲傷的事啊……。父親變成閃耀的星星的事。母親允許他啟程了。 (たびだち [旅立ち] <名.自サ> 出發;動身;啟程。)
わたしはみんな覚えているのよ。時を刻み、想い出を刻むのがわたしの役目だもの。喜びを刻むときは楽しかったけど、悲しみを刻むときは振り子が重たく感じられたわ。 我全部都記得喔。記時、記下想法是我的功課。雖然記高興快樂時,記下悲傷時,感到沉重的鐘擺啊。
振り子が軽やかなときも、引きずるように重たいときも、いつも同じリズム (rhythm) で時を刻むのがわたしの仕事。ジョージ、あなたはそんなわたしを、みんなに自慢してくれた。わたしはとても嬉しかった。 鐘擺輕鬆的時候啦,拖得很重的時候啦 (就像拖不動那麼重的時候啦),和平常一樣的節奏記時是我的工作。喬治,你如此完全地為我自滿。我總是很高興地。
ああ、だけど、今日ほど振り子を重たく感じたことはないわ。本当は止まってしまいたいくらい……。 啊,雖然,今天沒有感到鐘擺的沉重。真正地想要停止了……。
でも、最後の仕事をしなくちゃね。大丈夫、まかせてちょうだい。ジョージ、あなたはなにも心配しないで、静かに眠っていてね。そう、静かに、静かに……。 不過,最後的工作不能不做呢。沒問題的,交給我吧。喬治,你不用擔心,安靜的睡吧。那麼,靜靜地、靜靜地……。
時刻は深夜一時三十七分。こんな中途半端な時間にベルを鳴らすのは、ジョージ、あなたが花嫁を抱いてきたとき以来ね。 時間是深夜的一點三十七分。在如此不明朗的時間響起了鐘聲,喬治,從你抱著新娘進來的時候以來 (那之後,從來沒有過的) 呢。
ああ、ローラ。やっばりあなたが一番に気づいてくれたわね。さあ、ジョージのそばに行ってあげて。優しい手をとって、そっとキスをしてあげて。わたしはベルを鳴らし続けるから。 啊,蘿拉。果然你是第一個注意到的。來吧,去喬治的身邊。溫柔地握著手,悄悄地吻著。我持續地響起了鐘聲。
子供たち、孫たちも気づいてくれた。さあ、みんな、ジョージを囲んであげて。優しい寝顔でしょう? 微笑んでいるでしょう? みんなを愛しているからよ。 孩子們、孫子們也注意到了。來吧,大家圍著喬治。是溫柔地睡著的臉吧? 正在微笑著吧? 因為有大家的愛喔。
ジョージ、心配ないわ。あなたが星の国へたどり着くまで、わたしがベルを鳴らしていてあげる。聞こえるはずよ、聞き慣れた音が。わたしの最後の仕事。あなたを見送ったら、わたしの振り子はそっと止まるでしょう。 喬治,不要擔心。在最終到達星之國前,我會為你響起鐘聲的。應該聽到了,是你聽習慣的聲音。這是我最後的工作。目送你走之後,我的鐘擺也悄悄地停止了吧。
さようなら、みんな……。 再見了,大家……。
さようなら、ジョージ……。 再見了,喬治……。
(這篇故事並不太難懂,一開始覺得很奇怪,感覺上說話的語氣不太一樣,後來才發現這是古老的大鐘在說話,這是一個很感人的故事,不過從鐘的角度來寫故事,有一 點哀傷的感覺。繪本的最後有英文版的歌曲,是一首節奏很輕快的歌,和平井堅唱的相當不同。不過這個鐘也太人性化了點,不但陪著爺爺長大,記錄了爺爺一生的故事,就像爺爺的家人一樣,會為他的幸福感到高興,甚至是以鐘聲獻上祝福,最後還陪著爺爺一起往天國的路上。
想想,我的身邊好像沒有這樣的東西,雖然我的個性算是惜物的那一型,但的確比較著重在實用性,對東西不會寄託什麼感情,阿得和我的婚戒,老早就被賣掉了。雖然按照舊的儀式,不得不買下的婚戒,卻並不是我們倆人真正的所愛。要說有什麼是我會感到萬分珍惜的,大概是我們婚後相處的感情吧,然而隨著時間經過,再也見不到所愛的人時,雖然想要永遠記住那份感覺,但總覺得已經消失在時間裡了,有時我甚至想不起一些往事。唉~有什麼會比時間更殘酷呢?)
部屋にあるのは薪の爆(は)ぜる音と、あなたの揺らす椅子のしむ音。そして、時を刻むわたしの鼓(こ)動(どう)。薪や椅子のたてる音はずいぶん気まぐれだけど、わたしの鼓動は正確に一秒に一回、刻まれる。 在房間裡有著柴火爆烈的聲音,和你搖著搖椅的聲音。因此,我的心跳記錄時間。雖然柴火和椅子揚起的聲音相當地變化無常,但是我的心跳卻正確地一秒一次,被記錄下來。 (こどう [鼓動] 指心臟跳動的聲音、きまぐれ [気まぐれ] 1. 心情浮躁;忽三忽四 2. 反覆無常;變化無常。)
ジョージ、あなたはまた、わたしの振り子を見つめているの? 喬治,你還正注視著我的鐘擺嗎?
口(くち)許(もと)に笑みを浮かべながら。赤ん坊のころから、あなたは振り子を眺めるのが好きだったわね。 明明在嘴角浮現了微笑。從嬰兒時期起,你就喜歡眺望著鐘擺。
思い出すわ……あなたが生まれた日のことを。それはわたしが、時を刻み始めた日。もう、九十年も昔のことね。 回想起……,你出生那天的事情。那是我開始記時的日子。已經是九十年的往事了呢。
あの朝、わたしはあなたのお父さんに命を吹き込まれた。丁寧にゼンマイを巻き、そっと振り子を揺らしてくれた。 那一天早上,我被你的父親注入了生命。禮貌地捲著發條,悄悄地搖著了鐘擺。 (吹き込む <自動五> (風、雨、雪) 刮進;吹入 <他動五> 1. 注入;灌輸 2. 教唆 3. 灌唱片;錄音、ぜんまい [発条] 發條。)
生まれたての赤ん坊を抱いた女性と、彼女を取り囲むように何人かの人たちが立っているーーそれがわたしが始めて見た光景。どの人もみんな笑っていた。笑顔の真ん中にいたのはジョージ。そう、生まれたばかりのあなた。 抱著出生的嬰兒的女性,就像包圍著那個女人那般,有幾個人正站在那裡ーー那是我初次見到的光景。任何人都笑著。笑臉的中心是你喬治。所以,光只是出生的你。 (取り囲む <他動五> 圍;包圍;環繞。)
あなたは十歳の誕生日の話を、子供たち、孫たちによく聞かせていたわね。それはお父さんから、わたしのゼンマイのつまみを贈られた記念日。 你十歲生日的故事,孩子們、孫子們經常能夠聽到吧。那是從父親那裡,送給你我的發條的扭的記念日。
「巻きすぎてはいけないよ。優しく、ゆっくり巻きなさい。そうすればジョージ、お前は優しくゆったりとした時間に包まれるんだ」 お父さんの言葉にうなずき、慎(しん)重(ちょう)にゼンマイを巻いてくれたあなたの姿を、わたしは今もはっきりと覚えている。 「不可以捲太緊喔。要慢慢地,慢慢地捲。如果這麼做的話,在時間裡也包括了你的親切和舒暢」 點頭答應著父親的話,慎重地為我捲著發條的你的身影,我現在也正清楚地感覺到。 (ゆったり (~する) 1. 寬敞舒適 2. 舒暢。)
この日から、土曜日の朝にわたしのゼンマイを巻くのは、あなたの仕事になった。 從那天起,在星期五的早晨捲發條,成為你的工作。
ジョージ、あなたはただの一度も、この仕事を忘れたことはなかったわね。いつも優しく、ゆっくりと巻いてくれた。ありがとう、ジョージ。 喬治,你一次也沒有忘記這工作啊。總是很親切又慢慢地為我捲著。謝謝你,喬治。
ふふ、思い出したわ。あのころのあなた、のっぽのわたしを「いつか追い抜いてやる」なんて言っていたわね。ぐんぐん大きくなったけど、とうとうわたしには追いつけなかった。もっとも、体重のほうはどうやら追いつかれてしまったようだけど。 呼呼 (笑聲),我想起了。那個時候的你,對著高大的我說著「早晚會追上的」這樣的話。雖然迅速地長大,最後還是沒有追上我。但是,雖然體重方面好像總算好像追上了。
あら、ジョージ、眠ってしまったの?いくら暖炉の火があるからって、寒くないかしら? 喂,喬治,睡了嗎?因為有暖爐的火,不會冷了吧?
ああ、挿(さ)すがローラね。毛布を持ってきてくれたわ。そっと毛(もう)布(ふ)をかけて、頰(ほお)にキスを。ジョージ、あなたはとてもいいパートナーと出(で)逢(あ)えたわね。とても幸せなことよ。 啊,蘿拉插了進來呢。為你拿來毛毯。悄悄地蓋上毛毯,親了臉頰。喬治,你遇到了一個非常好的伴侶,是非常幸福的事喔。
ローラをわたしに紹介してくれたのは、あなたが二十二歳の夏だったわね。逢ったとたん、わたしにはわかったわ。あなたはこの娘と結ばれるって。思った通り、二年後にウエティング・ドレス (wedding dress) に身を包んだローラを、あなたは腕に抱いてこの部屋に入ってきた。 蘿拉是你為我介紹的,在你二十二歲的夏天。見到面的同時,我就知道了。你會和這個女孩結婚。經過這個想法,二年後蘿拉穿著婚紗,你抱著她進到了房間來。
わたしはあなたたちをどう祝(しゅく)福(ふく)しようか、ずっと考えていたのよ。ドアが開いたとたん、わたしは祝福のベルを鳴らした。二十四回も。正確に時を告げてきたわたしがこんなことをしたら、壊れたと思われるかと心配もしたけど。 我要給你們什麼祝福呢,一直思考著啊。門打開的同時,我祝福的鐘聲也響了起來。二十四次。正確地報時,這麼做的話,雖然擔心會被認為是壞了還是這麼做。
でも、あなたもローラも、とても喜んでくれた。お礼にと、ふたりで丁寧にわたしを磨(みが)いてくれたわね。わたし、嬉しくて、またベルを鳴らしそうになって閉まったわ。 不過,你啦蘿拉啦,非常地為我高興。禮貌地,兩個人客氣地為我擦了擦。我,高興地又再響起了鐘聲,然後關了起來。
思い返せば、いろいろなことがあったわね。なにしろ九十年ですもの。 回想起來的話,種種的往事。不管怎樣都九十年的事了。
楽しいことがたくさん合ったわね。あなたに子供ができたこと、そして孫ができたこと。 有許多在一起享受的事情呢。你的孩子出生的事,以及孫子出生的事。
悲しいこともあったわ……。お父さんが輝く星になったこと。お母さんがその許へ旅(たび)立(だ)ったこと。 也有悲傷的事啊……。父親變成閃耀的星星的事。母親允許他啟程了。 (たびだち [旅立ち] <名.自サ> 出發;動身;啟程。)
わたしはみんな覚えているのよ。時を刻み、想い出を刻むのがわたしの役目だもの。喜びを刻むときは楽しかったけど、悲しみを刻むときは振り子が重たく感じられたわ。 我全部都記得喔。記時、記下想法是我的功課。雖然記高興快樂時,記下悲傷時,感到沉重的鐘擺啊。
振り子が軽やかなときも、引きずるように重たいときも、いつも同じリズム (rhythm) で時を刻むのがわたしの仕事。ジョージ、あなたはそんなわたしを、みんなに自慢してくれた。わたしはとても嬉しかった。 鐘擺輕鬆的時候啦,拖得很重的時候啦 (就像拖不動那麼重的時候啦),和平常一樣的節奏記時是我的工作。喬治,你如此完全地為我自滿。我總是很高興地。
ああ、だけど、今日ほど振り子を重たく感じたことはないわ。本当は止まってしまいたいくらい……。 啊,雖然,今天沒有感到鐘擺的沉重。真正地想要停止了……。
でも、最後の仕事をしなくちゃね。大丈夫、まかせてちょうだい。ジョージ、あなたはなにも心配しないで、静かに眠っていてね。そう、静かに、静かに……。 不過,最後的工作不能不做呢。沒問題的,交給我吧。喬治,你不用擔心,安靜的睡吧。那麼,靜靜地、靜靜地……。
時刻は深夜一時三十七分。こんな中途半端な時間にベルを鳴らすのは、ジョージ、あなたが花嫁を抱いてきたとき以来ね。 時間是深夜的一點三十七分。在如此不明朗的時間響起了鐘聲,喬治,從你抱著新娘進來的時候以來 (那之後,從來沒有過的) 呢。
ああ、ローラ。やっばりあなたが一番に気づいてくれたわね。さあ、ジョージのそばに行ってあげて。優しい手をとって、そっとキスをしてあげて。わたしはベルを鳴らし続けるから。 啊,蘿拉。果然你是第一個注意到的。來吧,去喬治的身邊。溫柔地握著手,悄悄地吻著。我持續地響起了鐘聲。
子供たち、孫たちも気づいてくれた。さあ、みんな、ジョージを囲んであげて。優しい寝顔でしょう? 微笑んでいるでしょう? みんなを愛しているからよ。 孩子們、孫子們也注意到了。來吧,大家圍著喬治。是溫柔地睡著的臉吧? 正在微笑著吧? 因為有大家的愛喔。
ジョージ、心配ないわ。あなたが星の国へたどり着くまで、わたしがベルを鳴らしていてあげる。聞こえるはずよ、聞き慣れた音が。わたしの最後の仕事。あなたを見送ったら、わたしの振り子はそっと止まるでしょう。 喬治,不要擔心。在最終到達星之國前,我會為你響起鐘聲的。應該聽到了,是你聽習慣的聲音。這是我最後的工作。目送你走之後,我的鐘擺也悄悄地停止了吧。
さようなら、みんな……。 再見了,大家……。
さようなら、ジョージ……。 再見了,喬治……。
(這篇故事並不太難懂,一開始覺得很奇怪,感覺上說話的語氣不太一樣,後來才發現這是古老的大鐘在說話,這是一個很感人的故事,不過從鐘的角度來寫故事,有一 點哀傷的感覺。繪本的最後有英文版的歌曲,是一首節奏很輕快的歌,和平井堅唱的相當不同。不過這個鐘也太人性化了點,不但陪著爺爺長大,記錄了爺爺一生的故事,就像爺爺的家人一樣,會為他的幸福感到高興,甚至是以鐘聲獻上祝福,最後還陪著爺爺一起往天國的路上。
想想,我的身邊好像沒有這樣的東西,雖然我的個性算是惜物的那一型,但的確比較著重在實用性,對東西不會寄託什麼感情,阿得和我的婚戒,老早就被賣掉了。雖然按照舊的儀式,不得不買下的婚戒,卻並不是我們倆人真正的所愛。要說有什麼是我會感到萬分珍惜的,大概是我們婚後相處的感情吧,然而隨著時間經過,再也見不到所愛的人時,雖然想要永遠記住那份感覺,但總覺得已經消失在時間裡了,有時我甚至想不起一些往事。唉~有什麼會比時間更殘酷呢?)
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