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2013年9月16日 星期一

日文電子繪本:世界でいちばん賢いお妃 (世界第一聰明的王妃) 上

文章日期:2012-05-28 21:28
昔むかしのこと、ある村に、それは賢い娘がいました。  從前從前,有個村子裡,有個很聰明的女孩。

娘のお父さんは、真面目な人(ひと)柄(がら)でしたが、村でいちばん貧乏でした。  女孩的父親,雖然是很認真的,但卻是村子裡最貧窮的。  (ひとがら  [人柄]  人品;為人。)

働きたくても、耕す畑一つなかったのです。   儘管想工作,卻只能耕作一個旱田罷了。

「王さまにお願いして、畑を貸していただきましょう。村には王さまの土地がたくさんあるんだもの」  「向國王請求幫助,出借旱田吧。在村子裡國王的土地是很多的」

娘は言うと、王さまが住むお城に行きました。  女孩說完之後,就往國王住的城裡去。

娘の願いを聞いて、王さまが貸してくれたのは酷(ひど)い荒れ地です。  聽了女孩的請求,國王借給她很貧瘠的荒地。

娘とお父さんは力を合わせて、荒れ地を切り開きました。  女孩和父親合力,開墾著荒地。

その日も荒れ地を開いていると、お父さんの鍬(くわ)に、かちりと当たったものがあります。  有一天正在開墾荒地時,父親的鋤頭敲到了相當堅硬的東西。  (ちかり  [副]  金属性の堅い物がふれあって発する小さい音を表す語。「―とかぎをかける」,金屬性的堅硬的物品,揮動時發出的小小的聲音的表示語。)

「なんだろう」  「什麼啊」

地面を覗(のぞ)き込んだお父さんの目に、きらりと光るものが映(うつ)りました。  父親的眼睛窺看到地面,映照出閃閃發光的東西。

お父さんは鍬(くわ)を捨てると、両手で土をかきわけます。  父親放下鋤頭後,用雙手挖開泥土。

そうして取り出したのは、純(じゅん)金(きん)のすり鉢でした。  然後就拿了出來,是一個純金的研磨的碗。  (すりばち  [すり鉢]  研磨芝麻或味噌等的碗。)

「王さまに届(とど)けなければだってここは王さまの土地なんだもの、中に埋まっているのも王さまのものだ」  「如果不跟國王報告的話。但這是國王土地的東西,埋在裡面就是國王的東西」

お父さんは言って、すぐにお城に行こうとしましたが、娘は賛成しませんでした。  父親這麼一說,立刻就想到城裡去,但是女兒不同意。

「すり鉢は家のどこかに隠しておきましょう。王さまに見せてはいけないわ」  「把這個研磨碗先藏在家裡的某處吧。不能給國王看到的啊」

「なぜだ」  「為什麼呢」

「すり鉢を見た王さまは、すりこ木はどこにあるのかと聞くでしょう。すり鉢とすりこ木は一(いっ)対(つい)どちらか片(かた)方(ほう)だけしかないのは不自然ですもの」  「見到研磨碗的國王,會問研磨棒在什麼地方吧。研磨碗和研磨棒是一對的。僅只有一邊,是不自然的事」

娘は言いましたが、正(しょう)直(じき)者のお父さんは聞きません。  女兒這麼說,但誠實的父親卻不聽。

すり鉢を持って、お城(しろ)に行ってしまいました。  拿著研磨碗,去到城裡了。

娘が言ったとおりです。金のすり鉢を見た王さまはお父さんに尋ねました。  按照女兒說的那樣。國王看到了金的研磨碗就問父親。

「すりこ木はどうしたのだ」  「研磨棒在哪裡呢」

「ございませんでした」  「沒有」

答えるお父さんを、王さまは疑(うたが)いでいっぱいの目で見つめます。   父親回答著,國王用充滿懷疑的目光注視著。  (うたがう  [疑う]  <他動五>(うたがって)1. 懷疑;猜疑  2. 不相信;疑惑  <名>  疑い、見つめる  <他動一>  凝視;注視;盯著。)

「おまえは嘘をついている。すりこ木とすり鉢は一対だ。片方があるのに片方がないことなどあり得ないではないか。おまえはすりばちだけを私に返して、すりこ木をねこばばそたのだ、泥棒めが」  「你在說謊。研磨棒和研磨碗是一對的。明明有一邊,就必定得到其它的一邊,你只歸還研磨碗,卻把研磨棒藏起來,是小偷」  (ねこばば  [猫糞]  (~する)  把拾物昧起來。※貓會把糞便挖洞藏起來,所以引申為私自藏起來。)   (※這句實在很難翻譯,片方がないことなどあり得ないではないか,雙重否定,所以是必需。?還是無法理解。) 

「そんなことはありませえん。すりこ木はもともとなかったのです」  「沒有那樣的事。原本就沒有研磨棒」

お父さんは必(ひっ)死(し)に言いましたが、王さまの疑いを解くことはできませんでした。  父親拚死地說,但是國王的懷疑沒有解開。

「すりこ木を返すまで、この者を牢屋に入れておけ」  「直到歸還研磨棒,把這個人關進牢房裡」

王さまの命令です。お父さんは地下牢に閉じ込められてしまいました。  國王的命令。父親被關進地下牢房了。

「ああ、わたしが馬鹿だった。娘の言うことを聞いておけばよかったのだ」  「啊,真是笨蛋。如果聽女兒說的話就好了」

暗く、冷たい牢屋の中で、お父さんは言いました。  在又暗、又冷的牢房中,父親自言自語著。

後悔が胸を押し潰して、飲むことも食べることもできません。    悔恨壓迫著胸中,不吃不喝地。

「ああ、娘の言うことを聞いておけばよかったのだ」  「啊,如果聽女兒說的話就好了」

朝から晩まで、口にするのはひとつの言葉ばかりです。  從早到晚,嘴裡就只說這一句話。

王さまは毎日、牢屋の番人にお父さんの様子を尋ねました。  國王每天問牢房的守衛,父親的樣子。

すりこ木のありかが分かるかもしれないと思ったからです。  認為或許能知道是否有研磨棒?

お尋ねの件について、囚人は何も申しません。娘の言うことを聞いておけばよかったのだと、そればかり申しております」  「關於尋問的事件,犯人什麼也沒說。光是說,要是聽女兒說的話就好了。」

「娘はなんと言ったのだろうか」  「女兒說了什麼話呢」

気になった王さんは、地下牢に降りて行きました。     國王掛心著,去到了地下牢。

「すり鉢は隠しておけと、娘は申しました。王さまに見せれば、すりこ木はどこにあるのかと尋ねられるに決まっていると言ったのです。娘の言うとおりでした。この世は、正直者が馬鹿を見るところなのです」  「女兒說:先把研磨碗藏起來。說,國王如果見到的話,絕對會問研磨棒在哪裡。按照女兒說的去做。這個世上,誠實的人真是笨蛋」

「おまえの娘は賢い」  「你的女兒真聰明」

王さまは、畑を借りにきた娘を思いだしました。  國王想起了來借旱田的女兒。

みすぼらしい身(み)なりをして履(は)いても、瞳(ひとみ)はきらきらと輝(かがや)いて、ひきしまった唇から漏(も)れるのは誰もが正しいと思うことばかりだったのです。  即使穿著破舊的衣服,眼裡卻閃耀著光芒,從緊閉的嘴唇洩漏出,任何人都只會認為是正當的事。  (みすぼらしい  難看;寒磣;破舊、みなり  [身なり]  服飾;裝束;打扮、ひきしまる  [引き締まる]  <自動五>  1. 緊閉  2. (精神的) 緊張。)

王さまは娘の賢さを見抜いて、お父さんに荒れ地を貸したのでした。  國王想認清女兒聰明的程度,給父親租借了荒地。  (みぬく  [見抜く ]  <他動五>  看穿;看透;認清。)

「試してみよう」  「就這麼試試看吧」

考えたあとで、王さまは言いました。  國王考慮之後這麼說。

「おまえの娘に謎なぞを出す。わたしの謎(なぞ)なぞが解(と)けたら、おまえを牢から出して、娘を王妃にしよう」  「出個謎題給你的女兒。如果解開我的謎題的話,就把你從牢裡放出來,讓你的女兒成為王妃」

さっそく使者が立てられて、娘のところへ行きました。  立刻有使者,去到女兒的地方。

「王のもとに参(まい)られよ。ただし条件がある。服は着ないが裸ではなく、馬車にも乗らず馬にも乗らず、歩きもせずに道を通り、通った証拠の轍を残して城までおいでくだされ」  「國王朝見。但是有個條件。不能穿衣服不能裸體,騎馬車不能騎馬,不能走路穿過街道,去到城堡要留下通過的車轍作為證據」  (王の下に参られよ  去倒王下  (翻譯為)  國王朝見。)

使者が伝える謎なぞと王からの言葉を、娘はじっと聞きました。  使者傳達了國王出的謎題,女兒聚精會神地聽著。

「わかりました。明日の午後、お城へうかがわせていただきます」  「我知道了。等到明天下午,我就會進城去」

答える声が涼やかです。娘はたちまち、謎なぞを解いてしまったのでした。  用冷靜的聲音回答著。女兒立刻解開謎題了。

次の日、娘は素(す)裸(はだか)の体に網を巻きつけました。服は着ていませんが、裸ではまりません。  第二天,女兒光著的身體捲著網子。沒有穿衣服,但不是裸體。

それから馬を借りてくると、しっぼに体を結びつけました。  然後借來馬之後,和身體緊緊地連結。

馬はゆっくりと歩き、娘は軽々と引かれて行きます。  馬慢慢地步行,女兒輕輕地牽著往前行。

行きながら、娘は右手をのばして、地面に車輪のあとを描きました。  一邊走著,女兒的伸長著右手,在地面上畫出車輪的痕跡。

こうして、娘は馬車にも馬にも乗らず、歩きもしないで道を通り、通った証拠の轍を残して城に着いたのでした。  如此這般,女兒騎著馬車不騎馬,沒有步行穿過街道,留下通過的車轍的證據到了城裡。

「完璧な答えだ。王妃にふさわしい賢い娘だぞ」  「完美的答案,適合當王妃的聰明的女孩。」

王さまは喜んでお父さんを自由にしてやり、娘と結婚しました。  國王歡喜地讓父親自由,和女兒結婚了。   

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