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2013年9月16日 星期一

日文電子繪本:裸(はだか)の王さま (裸體的國王 or 國王的新衣) 上


文章日期:2012-07-04 20:38
昔むかしのこと。ある国に、新しい服が何よりも好きな王さまがいました。  從前從前的故事。某個國家,有一位最喜歡新衣服的國王。  (何よりも好きな  比起任何事情都喜歡。)

朝から晩まで、考えるのは着るもののことばかり。  雖然從早到晚,光是只想著穿著的事。  (用言連體形 + ものの  雖然~但是。表示姑且承認前項,但後項不能照著發展下去。相當地「~けれども~、~が~」)

仕事をするのは、着るものを決めからです。   但,是否要工作,要決定穿著之後。

朝ご飯を食べるときは朝ごはん用の服、午前中の会議には午前中の会議用の服を着ます。  早上吃飯時有早飯穿的衣服,上午的會議有上午會議穿的衣服。

昼ごはんにはもちろん昼ごはん用の服に着(き)替(か)える、散歩に行くときには散歩用の服に着替えるのです。  午飯當然會換午飯穿的衣服,去散步時換散步穿的衣服。

昼寝をするときは昼寝用、夕ご飯には夕ご飯には夕ご飯用、舞(ぶ)踏(とう)会(かい)には舞踏会用、眠るときには眠り用と、王さまは一日に十回も二十回も着替えをしました。  睡午覺時有午睡服,晚飯有晚飯服,舞蹈會有舞蹈服,睡覺時有睡衣,國王一天換了十幾二十次。

着替えをするたびに鏡を見て言うのです。  每當換衣服時,對著鏡子說。

「素敵だ。なかなかいいぞ。次はどんな服を着ようかな」  「真棒。相當好啊。下次要穿什麼衣服呢」

ある日のこと。お城にふたりの男がやってきました。大嘘つきの詐欺師たちです。  有一天。有兩個男子來到城堡裡。是說大謊的詐欺師。

「わたくしどもは、世界でいちばんの仕立て屋でございます」  「至於我們,曾受邀在世界最棒的裁縫店工作」

「わたくしどもは、布を織ることから仕事を始めます。そこいらへんの仕立て屋とはまるで違うのです」  「至於我們,因為織布所以開始工作。這裡和那邊所謂的裁縫店簡直是不一樣的。」

その上に、私どもが織る布には、不思議な力(ちから)がございます」  「而且,關於我們織的布,有不可思議的力量」

「賢くて正直で真面目な人にだけ見える布なのです」  「只有真正聰明正直的人才看得見的布」

「愚か者や嘘つきや怠け者は、布はもちろんのこと、布で作った服も見ることができないのでございます」  「愚笨的和說謊以及懶散的人,看不見布是當然的事,也不能看見用這個布作的衣服。」

詐欺師たちは、得意の嘘を並べ立てました。  詐欺師們得意地說了一連串的謊話。
 
ほうほう、それはおもしろい。珍しい布を、すぐに織ってくれ。急いで服を作ってもらおう」  「噢噢,那很有趣。馬上去為我織這珍貴的布。趕快為我做成衣服」

王さまは、ころりと騙(だま)されてしまいました。  國王一下子就被騙了。

ですが王さま、特別の布を織るためには、大変お金がかかります」  「但是國王,由於要織這特別的布,要花很多的金錢」

「お金ならいくらでも払(はら)ってやるぞ」  「無論多少先付錢的話」

新しい服に目がない王さまは、詐欺師たちに金貨を山ほど渡しました。  著迷於新衣服的國王,給了詐欺師們像山一樣的錢。

「ありがとうございます。さっそく仕事にかかります」  「謝謝您。立刻著手工作」

お辞儀をしながら、ふたりは心の中でぺろりと舌を出しました。  一邊行禮,一邊在兩個人的心中卻伸了伸舌頭。  (ぺろりと舌を出す  伸了伸舌頭,有惡作劇得逞的感覺。)

詐欺師たちは、お城にある機(はた)織(お)り部屋に閉じこもりました。  詐欺師們,待在城裡並且一直關在織布房裡。

トンパタトンパタ、機織り機を動(うご)かしました [逆接]、糸はかかっていない、布も織られてはいません。  咚啪嗒咚啪嗒,織布機動了嗎,但是沒有掛上絲線,布也不能被織出來。

ふたりは、布を織っているふりをしているだけだったのです。  兩個人,只是裝做正在織布。

二日たつと、王さまは大臣を呼んで言いつけました。  過了兩天,國王喚來大臣吩咐說。

「どんな布を織っているのか見てきてくれ」  「去幫我看看織了什麼樣的布」

大臣は、詐欺師たちの仕事場に行きました。  大臣去到了詐欺師的工作場所。

ふたりは一生懸命に働いています、糸も布も見えません。  兩個人拚命地工作,但是絲線啦布啦都沒有看見。

見えないのが当たり前なのに、大臣は王さまに報告しました。    明明沒有看見是應該的,大臣對國王報告說。

「見たこともないくらい、すばらしい布でございました」  「從來不曾見過,如此棒的布」

愚かで嘘つきで怠けものと思われたくなかった大臣は、嘘をつきました。  不想被認為是笨蛋、說謊、懶散的大臣,說了謊。

一週間過ぎて、王さまは詐欺師たちの仕事場に行きました。  過了一個星期之後,國王去到詐欺師的工作場所去。

たくさんの家来も一緒です。   和許多的家臣一起。

ようこそ、王さま。たったの今、布ができあがったところでございます」  「歡迎,國王。直到現在,應該織出來的布在這裡」

詐欺師たちはうやうやしくお辞儀をして、布を広げるふりをしました。  詐欺師們恭敬有禮貌地,把布展開來。

「なんと美しい色でしょう。輝(かがや)くばかりでございます」  「多麼美的顏色啊。閃閃發光地」

手触(ざわ)りをお確かめくださいませ。なんとやわらかく、なんとすべすべしていることでしょう」  「請您用手感覺確認看看。多麼地柔軟、多麼地光滑啊」

王さまはびっくりしました。  國王嚇了一跳。

詐欺師たちの腕は空(から)っぽて、布の欠(か)けらも見えないのです。  因為從詐欺師們的手臂空空的,完全沒有看見布。

「何にも見えないといったら、わたしは愚(おろ)かで嘘つきで怠け者になってしまう」  「如果說沒看見任何東西的話,我就變成笨蛋說謊懶散的人了吧」

そう思った王さまは、布を撫(な)でたりさすったりするふりをしました。  國王這麼一想,就裝做撫摸了又摩搓了布的樣子。

それから胸を張って言いました。   然後挺起胸說了。

見(み)事(ごと)な布だ。色も手ざわりも最高だぞ」  「很精緻的布。顏色和觸感也都是最好的」

家来たちも口をそろえます。  家臣們也都異口同聲說。

「美しい、すばらしい布でございます」  「好美啊,多棒的布啊」

みんな、嘘つきや愚か者や怠け者と思われたくなかったのです。  大家都不想被認為是說謊、愚笨和懶散的人。

パレード (parade) には、この布で作った新しい服をお召しくださいませ。世界一立派で、素敵に見えることでしょう」  「在遊行時,穿上這塊布作成新的衣服。是世界最氣派,看起來最棒的吧」

詐欺師がすすめると、家来たちがうなずきました。  詐欺師們如此建議著,家臣也都點頭肯定。

「それは良い考えだ。この布で作った服ならきっとすばらしいぞ」  「我認為那是很好的。用這塊布作成的衣服必定是很棒的囉!」

王さまも言いました。  國王也這麼說。

「最高の服を作ってくれ。楽しみにしているぞ」  「作成最高級的衣服。正期待著囉!」

かしこまりました。しかし、仕立てにはたくさんのお金がかかります。お金や銀の糸で縫い取りをつけなければなりませんしボタンはほんもののダイヤモンドを使わなければなりません。世界一の王さまに相応しい、世界一の服を作るのですから」  「謹遵您的命令。但是,因為裁縫要花許多的錢。必需使用金和銀的絲線縫製,鈕釦必需使用真正的鑽石。因為要搭配世界第一的國王,而作成的世界第一的衣服」

「わかった。必(かなら)ずほんもののダイヤモンドを使うのだぞ」  「我知道了。必定要使用真正的鑽石吧」

王さまはうなずいて、山ほどの金貨を詐欺師たちに渡しました。  國王答應了,交給詐欺師們像山一樣的金幣。 

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