静かな森の中の、一軒の家に、クマの家族が住んでいました。 在安靜的森林裡,有一間房子,熊家族住在那裡。
おっきなお父さんクマと、中くらいのお母さんクマと、ちっちゃな子どものクマです。 大的是爸爸熊,中的是媽媽熊,小的是小孩熊。
ある日、朝ごはんのお粥(おかゆ)を、それぞれのスープ皿に分けてから、お父さんクマが言いました。 有一天,把早餐的粥分裝在湯碗之後,熊爸爸說。
「お粥が冷(さ)めるまで、散歩をしよう」 「在粥涼了之前,去散步吧」
三匹のクマは、クローバー (clover) の小(こ)道(みち)を通って、なかよく、森へ散歩に出かけて行きました。 三隻熊,通過幸運草的小道,往森林去散步。
そこへ、花を摘みながら、ひとりの女の子がやって来ました。 在那裡,有一個明明在摘花的小女孩來了。
女の子は、開いたままの窓から、家の中を覗(のぞ)きました。 小女孩,從打開的窗戶,偷看到房子裡面。
それから、入り口のドアの鍵(かぎ)穴(あな)から、家の中を覗いて、誰もいないことが分かると、ドアを開けました。 然後,因為從入口的門的鑰匙孔,偷看到房子裡面,知道沒有任何人在時,打開了門。
鍵は、掛かっていません。森の暮らしはとても長(のど)閑(か)で、誰も悪いことをしませんから、みんな、鍵をかけていないのです。 鑰匙,不需要。住在森林是非常安靜悠閑的,因為誰也不會做壞事,大家都沒有鑰匙。
女の子は、「こんにちは」も言わないで、家の中に入りました。 小女孩連「早安」也沒有說,就進去房子裡了。
テーブルの上には、湯(ゆ)気(げ)を立てたお粥が、並んでいます。 在桌上,冒著熱氣的粥,排列在一起。
「ちょうど、よかったわ。わたし、お腹が空いていたところだったのよ」 「正好,太棒了。我肚子餓了」
女の子は、「いただきます」も言わないで、スプーンを持つと、おっきなスープ皿のお粥を、ひと口、すくいました。 小女孩連「開動了」也沒說,拿著湯匙,把大的湯碗的粥,舀了一口。
「あっつ~い。なによこれ。あつ過ぎて、食べられないじゃない」 「好燙~。這是什麼啊。太燙了,怎麼吃」
次に、中くらいのスープ皿のお粥を、ひと口、食べてみました。 再次,把中的湯碗的粥,吃了一口試看看。
「これは、冷(さ)めちゃって、おいしくないわ」 「這太涼了,不好吃啊」
こんどは、ちっちゃなスープ皿のお粥を、食べてみました。 這次,把小的湯碗的粥,試著吃吃看。
「うん。これは、ちょうど良いみたい」 「嗯。這個嚐起來剛剛好」
女の子は、お粥がすっかり気に入って、みんな食べてしまいました。 小女孩把喜歡的粥徹底,完全地吃光了。
「やぁだ。なんで、このスープ皿は、こんなにちっちゃいのよ。おいしいお粥を、少ししか、食べられなかったじゃない」 「哎呀。居然這個湯碗,這麼小喔。好吃的粥只有一點點不夠吃啊」
女の子はプイとふくれたまま、「どうぞ」とも言われないのに、おっきなイスに座りました。 小女孩就那樣突然不高興了,明明連「請」也沒說。就坐在大的椅子上。 (ふくれる [膨れる] <自動一> 1. 腫;脹;鼓出 2. 噘嘴;不高興。)
これは、お父さんクマのイスですから、女の子には大き過ぎて、足が届(とど)かない上に、クッション (cushion) 硬過ぎました。 這裡,因為是熊爸爸的椅子,對小女孩來說是太大了,腳到不了上面,坐墊太硬了。
次に、中くらいのイスに座ってみました。これは、お母さんクマのイスでしたが、クッションがやわらかすぎました。 再次,坐在中的椅子看看。這是熊媽媽的椅子,但坐墊太軟了。
こんどは、ちっちゃなイスに座りました。すると、これはちょうど良い座りごこちでした。 這次,坐在小的椅子上。然後,這個坐起來感覺剛剛好。
でも、女の子が重過ぎました。 但是,小女孩太重了。
イスの底が抜けて、女の子はドシンと音を立てて、地面に落ちてしまいました。 椅子的底掉了,咚的聲音響起,小女孩摔落在地上了。
「なによこれ。だめなイスね。危ないじゃない」 「這是什麼啊。椅子不行啊。真危險」
女の子はお尻(しり)を摩(さす)りながら、階段を上がりました。 小女孩一邊摸著屁股,一邊走上了樓梯。
二階には、ベッドが三つ、並んでいました。女の子は、おっきなベッドに上がりました。 在二樓,有三張床,並排在一起。小女孩,爬到大的床上去。
枕が高過ぎて、寝られません。 枕頭太高了,不能睡。
中くらいのベッドは、布団が柔らか過ぎました。 中的床,棉被太軟了。
体が沈んでしまって、寝られません。 身體太沉重,不能睡。
でも、ちっちゃなベッドは、ちょうど良い寝(ね)心(ごこ)地(ち)です。 但是小的床,感覺睡得剛剛好。 (ここち [心地] (構成複合詞時讀做ごこち) 1. 心情;感覺 2. 心境;心態。)
女の子は、気持ちよく布団に包まって、ぐっすり寝込んでしまいました。 小女孩心情舒暢地蓋上了棉被,馬上睡著了。
三匹のクマが、 三隻熊說,
「もう、お粥が冷めた頃だな」 「那麼,湯涼了吧」
と、散歩から帰って着ました。 散步回來了。
とこが、テーブルの上を見て、お父さんクマが、おっきな声で言いました。 往桌上一看,熊爸爸大聲地說。
「誰かが、おれのお粥を食べたな」 「是誰,吃了我的粥」
おっきなスープ皿に、おっきなスプーンが、入ったままになっていたのです。 在大的湯碗,有一隻湯匙就那樣擺在那裡。
すぐに、お母さんクマが、中くらいの声で言いました。 立刻,熊媽媽以中等聲音說。
「誰かが、私のお粥を食べたわ」 「是誰,吃了我的粥」
中くらいのスープ皿にも、中くらいのスプーンが、入ったままになっていました。 在中等的湯碗裡,也有一隻中等的湯匙就那樣擺在那裡。
続いて、子どものクマが、ちっちゃな声で言いました。 接下來,小孩熊小聲的說。
「誰かが、ぼくのお粥を、ぜ~んぶ食べちゃったよぅ」 「是誰,把我的粥全部吃光了」
三びきのクマは、お粥を食べた誰かを探して、家の中を調べ始めました。 三隻熊,詢問是誰吃了粥,開始在房子裡調查。
すると、おっきなイスの硬いクッションが、倒れているのを見つけました。 然後,發現了倒在那裡的大的椅子的硬坐墊。
お父さんクマは、おっきな声で言いました。 熊爸爸大聲說。
「誰かが、おれのイスに座ったな」 「是誰,坐了我的椅子」
すぐに、お母さんクマが、中くらいイスのやわらかいクッションが、凹(へ)んでいるのを見て、中くらいの声で言いました。 立刻,熊媽媽看到了凹在那裡的中等的柔軟的坐墊,用中等的聲音說。
「誰かが、わたしのイスに座ったわ」 「是誰,坐了我的椅子」
続いて、子どものクマが、バラバラになったちっちゃなイスを見て、ちっちゃな声で言いました。 接下來,孩子熊看到了四分五裂的小的椅子,小聲的說。 (ぱらぱら 四分五裂;七零八落。)
「誰かが、ぼくのイスに座って、壊(こわ)しちゃったよぅ」 「是誰,坐壞了我的椅子」
三びきのクマは、お粥を食べて、ちっちゃなイスを壊した誰かを探して、二階に上がりました。 三隻熊,吃了粥,詢問著是誰弄壞了小的椅子,爬上了二樓。
おっきなベッドのおっきな枕(まくら)が、横に曲(ま)がっているのを見て、お父さんクマが、おっきな声で言いました。 看到大的床上的大的枕頭,歪倒在旁邊,熊爸爸大聲地說。
「誰かが、おれのベッドに寝たな」 「是誰,睡了我的床」
中くらいのベッドの柔らかな布団が、くしゃくしゃになっているのを見て、お母さんクマが、中くらいの声で言いました。 看到了中型的床柔軟的棉被皺成一團,熊媽媽用中等的聲音說。
「誰かが、私のベッドに、寝たみたいよ」 「是誰,睡過了我的床」
子どものクマが、ちっちゃなベッドを覗き込んで、ちっちゃな声で言いました。 小孩熊偷偷看著小的床,小聲的說。
「誰かが、ぼくのベッドに、寝てるよぅ」 「是誰,睡在我的床上」
女の子は、その声を聞いて、目を覚ましました。飛び起きてみると、ベッドの横に、おっきなクマと、中くらいのクマと、ちっちゃなクマが、並んでいました。 小女孩,聽到了那個聲音,清醒了。跳起來看時,在床的旁邊,大熊和中熊以及小熊,並排在那裡。
そろりとベッドをおりた女の子は、「ごちそうさま」も「ごめんなさい」も言わないで、開いていた二階の窓から、家を飛び出して行きました。 小女孩輕聲地從床上下來了,連「謝謝招待」啦「對不起」啦也沒說,打開二樓的窗戶,從房子裡跳了出去。 (そろりと <副> 安靜無聲、緩慢地。)
三びきのクマは、「さようなら」も言わないで、女の子を見送りました。 三隻熊,連「再見」也沒說,目送著小女孩。
女の子が首の骨を折(お)ったか、足を汚(よご)したか、森で迷(まい)子(ご)になったか、それは分かりません。 不知道小女孩的脖子有沒有斷了呢?腳有沒有弄髒了呢?在森林裡迷路了嗎?這些都不清楚。
それっきり、クマの家族は、女の子を見かけませんでしたから。 因為從此,熊家族再也沒有見過那個小女孩了。
(一篇很有童趣的故事,內容相當的簡單,是一篇讓初學日文者看得懂的繪本故事。字裡行間還間接教了小孩要懂禮貌,但對日文學習者來說,透過這個故事也學習到一般的生活用語,當中只有幾個語彙,沒有什麼難懂的文法句型,但從熊爸爸、熊媽媽、小孩熊的說話語氣,可以學習到日文不同的身分用語的不同之處,每一位的說話語氣都不一樣,學習的重點在於認識新的語彙,以及瞭解會話中語氣的不同之處。)
おっきなお父さんクマと、中くらいのお母さんクマと、ちっちゃな子どものクマです。 大的是爸爸熊,中的是媽媽熊,小的是小孩熊。
ある日、朝ごはんのお粥(おかゆ)を、それぞれのスープ皿に分けてから、お父さんクマが言いました。 有一天,把早餐的粥分裝在湯碗之後,熊爸爸說。
「お粥が冷(さ)めるまで、散歩をしよう」 「在粥涼了之前,去散步吧」
三匹のクマは、クローバー (clover) の小(こ)道(みち)を通って、なかよく、森へ散歩に出かけて行きました。 三隻熊,通過幸運草的小道,往森林去散步。
そこへ、花を摘みながら、ひとりの女の子がやって来ました。 在那裡,有一個明明在摘花的小女孩來了。
女の子は、開いたままの窓から、家の中を覗(のぞ)きました。 小女孩,從打開的窗戶,偷看到房子裡面。
それから、入り口のドアの鍵(かぎ)穴(あな)から、家の中を覗いて、誰もいないことが分かると、ドアを開けました。 然後,因為從入口的門的鑰匙孔,偷看到房子裡面,知道沒有任何人在時,打開了門。
鍵は、掛かっていません。森の暮らしはとても長(のど)閑(か)で、誰も悪いことをしませんから、みんな、鍵をかけていないのです。 鑰匙,不需要。住在森林是非常安靜悠閑的,因為誰也不會做壞事,大家都沒有鑰匙。
女の子は、「こんにちは」も言わないで、家の中に入りました。 小女孩連「早安」也沒有說,就進去房子裡了。
テーブルの上には、湯(ゆ)気(げ)を立てたお粥が、並んでいます。 在桌上,冒著熱氣的粥,排列在一起。
「ちょうど、よかったわ。わたし、お腹が空いていたところだったのよ」 「正好,太棒了。我肚子餓了」
女の子は、「いただきます」も言わないで、スプーンを持つと、おっきなスープ皿のお粥を、ひと口、すくいました。 小女孩連「開動了」也沒說,拿著湯匙,把大的湯碗的粥,舀了一口。
「あっつ~い。なによこれ。あつ過ぎて、食べられないじゃない」 「好燙~。這是什麼啊。太燙了,怎麼吃」
次に、中くらいのスープ皿のお粥を、ひと口、食べてみました。 再次,把中的湯碗的粥,吃了一口試看看。
「これは、冷(さ)めちゃって、おいしくないわ」 「這太涼了,不好吃啊」
こんどは、ちっちゃなスープ皿のお粥を、食べてみました。 這次,把小的湯碗的粥,試著吃吃看。
「うん。これは、ちょうど良いみたい」 「嗯。這個嚐起來剛剛好」
女の子は、お粥がすっかり気に入って、みんな食べてしまいました。 小女孩把喜歡的粥徹底,完全地吃光了。
「やぁだ。なんで、このスープ皿は、こんなにちっちゃいのよ。おいしいお粥を、少ししか、食べられなかったじゃない」 「哎呀。居然這個湯碗,這麼小喔。好吃的粥只有一點點不夠吃啊」
女の子はプイとふくれたまま、「どうぞ」とも言われないのに、おっきなイスに座りました。 小女孩就那樣突然不高興了,明明連「請」也沒說。就坐在大的椅子上。 (ふくれる [膨れる] <自動一> 1. 腫;脹;鼓出 2. 噘嘴;不高興。)
これは、お父さんクマのイスですから、女の子には大き過ぎて、足が届(とど)かない上に、クッション (cushion) 硬過ぎました。 這裡,因為是熊爸爸的椅子,對小女孩來說是太大了,腳到不了上面,坐墊太硬了。
次に、中くらいのイスに座ってみました。これは、お母さんクマのイスでしたが、クッションがやわらかすぎました。 再次,坐在中的椅子看看。這是熊媽媽的椅子,但坐墊太軟了。
こんどは、ちっちゃなイスに座りました。すると、これはちょうど良い座りごこちでした。 這次,坐在小的椅子上。然後,這個坐起來感覺剛剛好。
でも、女の子が重過ぎました。 但是,小女孩太重了。
イスの底が抜けて、女の子はドシンと音を立てて、地面に落ちてしまいました。 椅子的底掉了,咚的聲音響起,小女孩摔落在地上了。
「なによこれ。だめなイスね。危ないじゃない」 「這是什麼啊。椅子不行啊。真危險」
女の子はお尻(しり)を摩(さす)りながら、階段を上がりました。 小女孩一邊摸著屁股,一邊走上了樓梯。
二階には、ベッドが三つ、並んでいました。女の子は、おっきなベッドに上がりました。 在二樓,有三張床,並排在一起。小女孩,爬到大的床上去。
枕が高過ぎて、寝られません。 枕頭太高了,不能睡。
中くらいのベッドは、布団が柔らか過ぎました。 中的床,棉被太軟了。
体が沈んでしまって、寝られません。 身體太沉重,不能睡。
でも、ちっちゃなベッドは、ちょうど良い寝(ね)心(ごこ)地(ち)です。 但是小的床,感覺睡得剛剛好。 (ここち [心地] (構成複合詞時讀做ごこち) 1. 心情;感覺 2. 心境;心態。)
女の子は、気持ちよく布団に包まって、ぐっすり寝込んでしまいました。 小女孩心情舒暢地蓋上了棉被,馬上睡著了。
三匹のクマが、 三隻熊說,
「もう、お粥が冷めた頃だな」 「那麼,湯涼了吧」
と、散歩から帰って着ました。 散步回來了。
とこが、テーブルの上を見て、お父さんクマが、おっきな声で言いました。 往桌上一看,熊爸爸大聲地說。
「誰かが、おれのお粥を食べたな」 「是誰,吃了我的粥」
おっきなスープ皿に、おっきなスプーンが、入ったままになっていたのです。 在大的湯碗,有一隻湯匙就那樣擺在那裡。
すぐに、お母さんクマが、中くらいの声で言いました。 立刻,熊媽媽以中等聲音說。
「誰かが、私のお粥を食べたわ」 「是誰,吃了我的粥」
中くらいのスープ皿にも、中くらいのスプーンが、入ったままになっていました。 在中等的湯碗裡,也有一隻中等的湯匙就那樣擺在那裡。
続いて、子どものクマが、ちっちゃな声で言いました。 接下來,小孩熊小聲的說。
「誰かが、ぼくのお粥を、ぜ~んぶ食べちゃったよぅ」 「是誰,把我的粥全部吃光了」
三びきのクマは、お粥を食べた誰かを探して、家の中を調べ始めました。 三隻熊,詢問是誰吃了粥,開始在房子裡調查。
すると、おっきなイスの硬いクッションが、倒れているのを見つけました。 然後,發現了倒在那裡的大的椅子的硬坐墊。
お父さんクマは、おっきな声で言いました。 熊爸爸大聲說。
「誰かが、おれのイスに座ったな」 「是誰,坐了我的椅子」
すぐに、お母さんクマが、中くらいイスのやわらかいクッションが、凹(へ)んでいるのを見て、中くらいの声で言いました。 立刻,熊媽媽看到了凹在那裡的中等的柔軟的坐墊,用中等的聲音說。
「誰かが、わたしのイスに座ったわ」 「是誰,坐了我的椅子」
続いて、子どものクマが、バラバラになったちっちゃなイスを見て、ちっちゃな声で言いました。 接下來,孩子熊看到了四分五裂的小的椅子,小聲的說。 (ぱらぱら 四分五裂;七零八落。)
「誰かが、ぼくのイスに座って、壊(こわ)しちゃったよぅ」 「是誰,坐壞了我的椅子」
三びきのクマは、お粥を食べて、ちっちゃなイスを壊した誰かを探して、二階に上がりました。 三隻熊,吃了粥,詢問著是誰弄壞了小的椅子,爬上了二樓。
おっきなベッドのおっきな枕(まくら)が、横に曲(ま)がっているのを見て、お父さんクマが、おっきな声で言いました。 看到大的床上的大的枕頭,歪倒在旁邊,熊爸爸大聲地說。
「誰かが、おれのベッドに寝たな」 「是誰,睡了我的床」
中くらいのベッドの柔らかな布団が、くしゃくしゃになっているのを見て、お母さんクマが、中くらいの声で言いました。 看到了中型的床柔軟的棉被皺成一團,熊媽媽用中等的聲音說。
「誰かが、私のベッドに、寝たみたいよ」 「是誰,睡過了我的床」
子どものクマが、ちっちゃなベッドを覗き込んで、ちっちゃな声で言いました。 小孩熊偷偷看著小的床,小聲的說。
「誰かが、ぼくのベッドに、寝てるよぅ」 「是誰,睡在我的床上」
女の子は、その声を聞いて、目を覚ましました。飛び起きてみると、ベッドの横に、おっきなクマと、中くらいのクマと、ちっちゃなクマが、並んでいました。 小女孩,聽到了那個聲音,清醒了。跳起來看時,在床的旁邊,大熊和中熊以及小熊,並排在那裡。
そろりとベッドをおりた女の子は、「ごちそうさま」も「ごめんなさい」も言わないで、開いていた二階の窓から、家を飛び出して行きました。 小女孩輕聲地從床上下來了,連「謝謝招待」啦「對不起」啦也沒說,打開二樓的窗戶,從房子裡跳了出去。 (そろりと <副> 安靜無聲、緩慢地。)
三びきのクマは、「さようなら」も言わないで、女の子を見送りました。 三隻熊,連「再見」也沒說,目送著小女孩。
女の子が首の骨を折(お)ったか、足を汚(よご)したか、森で迷(まい)子(ご)になったか、それは分かりません。 不知道小女孩的脖子有沒有斷了呢?腳有沒有弄髒了呢?在森林裡迷路了嗎?這些都不清楚。
それっきり、クマの家族は、女の子を見かけませんでしたから。 因為從此,熊家族再也沒有見過那個小女孩了。
(一篇很有童趣的故事,內容相當的簡單,是一篇讓初學日文者看得懂的繪本故事。字裡行間還間接教了小孩要懂禮貌,但對日文學習者來說,透過這個故事也學習到一般的生活用語,當中只有幾個語彙,沒有什麼難懂的文法句型,但從熊爸爸、熊媽媽、小孩熊的說話語氣,可以學習到日文不同的身分用語的不同之處,每一位的說話語氣都不一樣,學習的重點在於認識新的語彙,以及瞭解會話中語氣的不同之處。)
沒有留言:
張貼留言
注意:只有此網誌的成員可以留言。